きょう12日、予約スタート 山形市の一般高齢者ワクチン

2021/5/12 08:11
山形市が設けた新型コロナワクチン・コールセンター。12日から32回線で対応する=同市・霞城セントラル

 山形市で施設入所者を除く一般高齢者(65歳以上)を対象とした新型コロナウイルスワクチンの接種受け付けが12日にスタートする。対象者は7万2千人で、県内最大人数となるだけに、市は受け付けの電話回線を当初予定の20回線から順次、48回線に増やすなど、スムーズな対応に向け万全の準備を整えている。一方で対象となる高齢者からは「ちゃんと手続きできるのだろうか」と不安の声も上がる。開始前日の11日、準備状況と具体的な手続き手順を探った。

 電話、パソコンなどを使う市のインターネット予約専用サイト、スマートフォンなどを使う市公式の「LINE(ライン)」をメインに予約を受け付ける体制を取る。

 まずは約3週間分、2万2千人分の予約を受け付ける。枠が埋まればいったん受け付けをストップするが、接種希望者全てに行き渡る分を確保するので「慌てず、落ち着いて予約してほしい」と担当者は話す。

 市側が最も受け付けが集中するとみているのが電話による予約だ。対応時間は午前9時から午後6時。市新型コロナウイルスワクチン接種対策室によると、市新型コロナワクチン・コールセンターは初日の12日、32回線で対応する。コールセンターの回線は順次拡充し、48回線まで増やす方針という。

 一方、ともにネット回線を利用する専用サイトとLINEについては、同じく受け付け開始と同時にアクセスが殺到すると見込まれる。ネットシステムの機能不全を防ぐ対策は講じており、接続可能な数は最大で毎分5万7600件という。ネットを通じた予約は24時間対応で受け付ける。担当者は「早く受けたいという人はネットからの予約が取りやすいのではないか」としている。

手続きの前、手元に接種券

 実際に予約をする手順はどのようになるのだろう? まず手元に準備しておくべきなのは、既に郵送されてきている接種券だ。券には10桁の「券番号」が記されている。山形市では電話と通信アプリのLINE、専用サイトで受け付けをするが、いずれの方法でも券番号が必要となる。

 電話はコールセンターに連絡し、本人確認として券番号と生年月日、基本情報として予約者の氏名と電話番号を伝える。希望日と接種する医療機関、時間帯を言えば、オペレーターが条件に合う枠を案内してくれる。電話で懸念されるのが希望条件に関するやりとりで時間を要し、回線がふさがってしまうことだ。LINEと専用サイトはこの心配がない。

 LINEと専用サイトも基本的な流れは電話と同様だが、画面上で希望する日時か医療機関をまず選び、予約枠を選択する。予約確定画面まで進めば、手続きは完了だ。入院・通院患者以外にも対応する46医療機関(11日現在)がLINEと専用サイトでの受け付けに対応している。LINEの場合は事前に「山形市ワクチン接種予約窓口」を友だち追加する必要がある。

街行くお年寄りに聞いてみたら…「電話しか無理よ」

 山形市内で11日、街を行き交うお年寄りに予約方法の予定を尋ねると、「電話」との声が多かった。1人暮らしという同市旅篭町1丁目の無職女性(86)は「私には電話しか無理よ」としつつ「初日は混んで、つながらないだろうから、しばらく様子を見るつもり」と冷静な構えだった。

 家族が手伝い、LINEや専用サイトを利用しようとする動きはあるものの、医療機関によっては電話のみの対応としているところも少なくない。同市中桜田の無職男性(85)は、家族がスマートフォンを使って手伝うと言ってくれたが、かかりつけ医は予約方法がコールセンターのみ。「朝から電話を掛けっぱなしになりそう。ちゃんと予約できるだろうか」と不安そうだった。

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