カクテル「雪国」考案、井山計一さん死去 酒田のバーテンダーとして活躍

2021/5/11 11:55
井山計一さん

 カクテル「雪国」を考案し、酒田市の喫茶店兼バー「ケルン」のバーテンダーとして活躍した井山計一(いやま・けいいち)さんが10日午前3時45分、老衰のため同市の山容病院で死去した。95歳。自宅は同市中町2の4の20。葬儀は家族葬で行う。一般焼香は13日午前8時から9時まで同市千石町1の11の22、セレモニーホール酒田で。喪主は長男多可志(たかし)氏。

 酒田市出身。1955(昭和30)年、市内にケルンを開業。58年、寿屋(現サントリー)のコンクールに「雪国」を出品し、全国一のグランプリとなりスノースタイルのカクテルとして注目された。2020年、厚生労働省「現代の名工」に選ばれた。半生を描いたドキュメンタリー映画「YUKIGUNI」(18年)でも知られる。

語り、時代映す

 映画「YUKIGUNI」の渡辺サトシ監督(40)=鶴岡市出身=は、新型コロナウイルス禍のため昨年から井山さんが店に立つ機会が減っていたことに触れ、「カウンターに立ち、人と話すことが生きがいだったので心配していた。最期にその機会が奪われたのは悔しい」と、生涯現役を貫いた井山さんの逝去を惜しんだ。「チャーミングで、時代の雰囲気を映す語りが魅力的だった」と人柄を振り返り、「『日本一幸せなバーテンダー』と映画でも本人が言っているが、そう語れるのは素晴らしいこと。出会いに感謝している」と話した。

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