農耕作業車の事故に要注意 5、8月に多発傾向「気を引き締めて」

2021/5/11 10:40
山形市では2018年4月、トラクターが畑(左側)から転落し下敷きとなった男性が死亡した

 農繁期を迎え、作業中の交通事故に注意が必要だ。県内では農耕作業車の事故が2016~20年の5年間で30件発生。5月と8月に多い傾向にある。当事者の半数は70~90代と高齢者に集中しており、2人が犠牲となっている。県警はシートベルトの着用や、前方に注意するよう呼び掛ける。

 田植えなど農作業が本格化すると、忙しさで注意力が散漫になりがちだ。事故要因別では前方不注意が4割。特に作業が始まる春と収穫期の秋に集中する傾向で、本県では過去5年間の30件のうち、5月が5件、8月が8件となっている。重傷・死亡事故は11件と全国で8番目に多い。また当事者は70代が3件、80代が11件、90代が1件と高齢者が全体の半数を占める。

 トラクターなど重量のある大型車は、重大な事故につながりやすい。1人で転落して下敷きになった場合は発見が遅れる可能性もある。農耕車ではないものの、先月には米沢市で冬季の除雪に伴う作業で87歳男性がフォークリフトごと池に転落し、死亡した。陸上貨物運送事業労働災害防止協会県支部の小林朝彦(ともひこ)事務局長は「不安定にならないようにタイヤの向きや、後ろに障害物がないかなど丁寧に周囲を確認する必要がある」と指摘した。

 農作業の途中の事故も発生している。鶴岡市では9日、男性(77)が軽ワゴン車で田んぼから移動する際、前方でしゃがんでいた妻(76)をはね、妻が重傷を負った。県警交通企画課は「農作業が忙しくなる時期。気を引き締めてほしい」と話している。

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