高畠町、自治公民館を避難場所に 密回避へ3者が協定締結

2021/5/10 12:22
新型コロナ感染対策のため、非接触式手洗器を導入した船橋公民館。高畠町は自治公民館を一時的な避難場所として活用する体制を整えた=同町船橋

 高畠町は水害が多発する時季を前に、自治公民館を一時的な避難場所として活用する体制を整えた。新型コロナウイルス感染が拡大する中、避難先での密状態の回避を目的に、県内では初めて自治体と自治会、自主防災会による3者間協定を締結。自主防災会などが必要に応じて避難場所を開設できるようにした。

 町内には、災害が収まるまで一時的に待避するための指定緊急避難場所が、学校や地区公民館を中心に26カ所ある。2019年に台風19号が襲来した際、一部で避難者が密状態になったことを踏まえ、町指定の避難場所とは別に地域住民が主体的に運営できる避難場所を整備した。

 新たに避難場所として使えるようになったのは、町内95の自治公民館のうち、土砂災害警戒区域に該当しないなどの要件を満たした28カ所。3月末に締結した協定では災害が発生、または発生の恐れがある場合、自主防災会と自治会が協力して自主的に避難場所を開設し、管理運営を行うことを盛り込んだ。

 開設後は町と情報を共有し、物資の不足があれば町が提供する。協定締結と合わせ、町は施設内の新型コロナ感染防止対策として、空調や手指洗浄設備の購入費用も助成した。事業費は2千万円。

 協定を結んだ亀岡地区の船橋自治会では、換気機能を備えたエアコンと非接触式手洗器を導入した。これまでは最も近い避難場所に行くのに川を越えなければならなかったことから、感染防止対策のみならず、安全で迅速な避難にも期待が高まる。

 前自治会長兼自主防災会長の黒田智浩さん(49)は「自治公民館は子どもからお年寄りまで誰もが気軽に集える身近な場所。自治会として安心が一つ増えた」と話す。町危機管理室の担当者は「今後も地域ぐるみで町の防災力を強化させたい」としている。

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