ツーリング、前をよく見て 県内オートバイ事故、死者8割が5~9月に集中

2021/5/9 10:46

 絶好のツーリングシーズンが到来し、気を付けたいのが事故だ。県警が過去5年間のオートバイ事故を分析したところ、死者の約8割は5~9月に集中していた。死傷者の通行目的の約6割はドライブや観光・娯楽などで、県警交通企画課は「楽しい時間が一瞬にして悪夢になる。車の運転時よりも意識して前を見てほしい」としている。

 同課によると2016~20年の過去5年間でオートバイ(125cc以上)を運転中の事故で亡くなったのは14人。類型別では、半数の7人が単独事故でうち6人は工作物などに衝突していた。車とは異なり、体を守るドアや屋根がないオートバイは単独事故でも重大な結果につながる危険性が高い。

 車両相互の事故の死者7人のうち3人は直進中、対向車線を右折してきた車とぶつかっている。オートバイは車よりも小さく、車の運転手が距離をつかみにくいことが一因とみられる。同課の担当者は「ライダーは『直線だから自分が優先』との意識を持ち過ぎず、特に速度が出やすい国道などは慎重な運転を」と注意を促す。

 死傷者数を月別に見ると、融雪後の4月から増え始め、5月34人(死者3人)、6月46人(同2人)、7月44人(同0人)、8月が53人(同3人)と最多。9、10月も40人前後に上っている。死傷者329人の通行目的は、ドライブが152人、観光・娯楽が37人と、二つを合わせたツーリングが過半数を占めた。

 県警は17年から胸部プロテクターの装着状況を調査しており、17~20年の死者・重傷者計113人のうち、着用者は14人にとどまった。着用していて胸に大けがをしたのは3人、死者はゼロ。一方、非着用で胸にけがをした16人のうち2人が命を落としており、県警は万が一への備えを呼び掛ける。

 今年は4月末までにオートバイの死亡事故はないものの、重傷事故は発生している。担当者は▽オートバイの運転姿勢は前かがみになりやすく、速度が上がるにつれ車よりも視界が狭くなる▽夏に向け気温が高くなるとヘルメット内の温度も上昇する―と説明。「車を運転する時よりも前をよく見る意識を持ち、小まめな休憩や水分補給をしてほしい」と話している。

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