山形市中心街、人の流れ一変 20年10月調べ、大沼閉店やコロナ影響か

2021/5/8 12:31
前回調査と比べ、歩行者数が増加した山交ビル前=山形市

 新型コロナウイルス感染症と百貨店・大沼閉店が山形市内中心部の人の流れに大きく影響を及ぼしているとみられることが、山形商工会議所の歩行者通行量調査で分かった。七日町エリアで減り、山形駅前で増えている。コロナ禍での長引く外出自粛傾向で、通行量そのものも過去10年で最も少ないという。調査に携わった同会議所の担当者は「かつてない変化が生じている」と二大要因による影響力の大きさを指摘した。

 大沼閉店による特徴的影響として、同会議所は十日町2丁目の「山形まるごと館紅の蔵」付近から七日町方面に向けた人の流れが鈍くなった点を挙げる。「用事を済ませた人が『時間があるので』と、七日町方面に向かいウインドーショッピングを楽しむ流れがあった」とかつての傾向を指摘し、「流れが鈍くなったのは、最終的なゴールがなくなった影響が想定される」とみる。

 調査は2020年10月25日に行い、山形駅周辺や山形駅前通り、国道112号(同市十日町、本町、七日町、旅篭町)などを対象に計33地点で、午前9時から午後7時までの間、目視で歩行者数をカウントした。

 総数は5万1589人となり、前回調査の18年と比較し、1万1721人減った。前回と比較して減となったのは33地点中、29地点。減少幅は3.2%~81.4%となっている。特に大幅減の地点が集中しているのが、山形商工会議所や市中央駐車場などがある七日町3丁目、旅篭町2丁目付近。いずれも前回と比べ、50~80%減となっている。

 対して、増加したのが残り4地点。特に山交ビル前は66.9%増、道路を挟み向かい側にある大手予備校前は77.9%増と大きく伸ばした。要因として同会議所は「大沼が閉店したことにより、利用客層の多くが駅前近辺の同種店に流れていることが想定される」と分析する。今回の調査で最も多かったのは山形駅自由通路で、1万961人(前回比3.2%減)だった。

 影響は長期化が予想されることから、同会議所は「通行量の有無に関係ない新生活様式の市街地活性化が必要」と訴えている。具体策として、「まずは感染予防と経済回復の両立を図るため、商店街や行政、関係団体が目指す方向性を共有すること」と提言した。

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