「ありがとう運動」普及へ、山形署が試み

2021/5/4 21:39
山形署が作ったカードに絵を描く児童=山形市西小

 道路を横断する際に手を挙げ、ドライバーにお礼の意思を示す「交通安全ありがとう運動」を広めようと、山形警察署は子どもが大人に手渡す、はがきサイズのメッセージカードを作成した。日本自動車連盟(JAF)の2020年8月の調査では、横断しようとする人がいたときに一時停止する車の割合は、本県は25%と低水準。メッセージを受け取った家族と一緒に、横断歩行者保護の意識を高めてもらおうとの試みだ。

 ありがとう運動は(1)手を挙げて「渡ります」との意思を表示(2)車が止まったことを確認して横断(3)ドライバーにお礼の会釈-という流れ。県警が横断歩行者妨害の取り締まり強化と併せ、昨年度から展開している。JAFの調査で本県は、全国平均の約21%を上回っているが、トップの長野県(約72%)とは大きく開きがある。同県では子どもの頃からの教育により、横断歩道でお辞儀する習慣が定着しているという。

 山形署のカードはありがとう運動のやり方を記載した上で、大切な人に向けたメッセージや絵を記す空欄が設けてある。裏面には「ご家族の方へ」と題し、運転免許の自主返納についての説明も加えている。

横断歩行者保護の意識を高めてもらうため、山形署が作ったカード

 4月26日、山形市西小で新入学児童の交通安全教室が開かれ、同署は初めてカードを配布した。通学路での横断歩道の渡り方を学んだ児童。教室に戻ってカードを前に頭を悩ませながら、車を運転する親らに向けて「こうつうあんぜん がんばって」などとメッセージをしたためていた。

 西小で指導した山形署の渡辺彰人交通1課長は「車に乗っている時も、手を挙げている人がいたらお父さんやお母さんに教えてあげよう」と呼び掛けた。このカードは山形署でも受け取れる。

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