駅周辺、自転車の鍵掛けた? 県内、春から夏に増える盗難

2021/5/4 12:21
施錠されていない自転車に「愛錠(あいじょう)ロック」を取り付ける山形署員=山形市・JR北山形駅

 春になり、朝夕に自転車で登下校する高校生らの姿をよく見かけるようになった。毎年、入学シーズンから夏にかけて増えるのが、自転車盗難。県警生活安全企画課のまとめによると、2020年の高校生ら少年少女の被害の半数以上は駅周辺だった。被害全体の約8割は無施錠で、同課の担当者は「『急いでいた』『すぐ戻る』『面倒』などの理由で鍵を掛けず被害に遭っている」と注意を促す。

 4月13日早朝、山形市のJR北山形駅の駐輪場に、山形署の警察官と少年補導専門員の姿があった。無施錠の自転車に一時的にワイヤ錠を取り付け、鍵掛けの意識を高めてもらう「愛錠(あいじょう)ロック活動」のためだ。

 確認された無施錠は東口だけで18台。見覚えのないロックに困惑する高校生に、警察官は「盗難が増えている。必ず鍵を掛けて」と指導した。山形工業高2年の男子生徒(16)は「駅でも学校でも施錠していなかった。大丈夫かなと思って…」とばつが悪そうな表情。鍵が壊れた状態で乗っていた山形東高3年の男子生徒(17)は「学校帰りにワイヤー錠を買う」と頭を下げた。

 県内の自転車盗難は16年の715件から20年には284件まで年々減少している。自転車を利用する機会が多い少年少女の被害が目立ち、20年は162件と約6割を占めた。少年少女が被害に遭った場所は、駅が最も多く85件、駅以外の駐輪場19件、学校16件、アパートなどの「その他住宅」が8件と続いた。

 過去5年間の被害を月別に見ると、毎年4月の新入学時期から増え始め、8月にピークを迎える。また被害自転車の8割近くが鍵を掛けていなかった。

 県警は利用者に▽施錠の習慣付け▽2重ロック▽自転車防犯登録の推進▽卒業後の駐輪場からの持ち帰り―への協力を呼び掛けるとともに、駐輪場や学校周辺で防犯活動や施錠指導に力を入れ、被害減を目指すとしている。

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