「林業ってかっこいい」 県立農林大学校生、自然に親しみ学ぶ

2021/5/4 11:59
県立農林大学校の実習林で意欲的に学ぶ(左から)逸見潤さん、井苅怜意さん、赤塚亮太さん=新庄市

 本県の豊かな森の恵みを生かすため県立農林大学校(新庄市)は2016年に林業経営学科を設立して以来、森林・林業のスペシャリスト育成に取り組んでいる。これまでに1~4期生の計44人が巣立ち、県内を中心に林業や木材産業の担い手として現場で研鑽(けんさん)を積む。そんな先輩たちに続こうと在校生が講義、実習に励んでいる。

 同大学校は稲作、果樹、畜産それぞれを専門的に学ぶ既存の6学科に林業が加わり校名を改称した。舟越利弘校長は「志願者が目立って多いのが林業経営学科」と話す。今春の入学生のうち林業は野菜と並びトップの15人。2学年を見れば、林業が最多の14人を数え果樹が11人で続く。このうち林業の女子学生は3人。森好きの男子、女子の指導に当たる吉崎明主任指導員は「自然に親しむ経験を通して林業に興味を持つ若者が増えているようだ」と実感を込めた。

 同学科5期生に当たる2年の赤塚亮太さん(20)=天童市出身、井苅怜意(いがりれい)さん(19)=大石田町出身=はともに村山産業高を卒業し、林業の道を選んだ。全国高校総体の登山競技で出場歴を持つ赤塚さんは「大好きな山のことを学ぶことができ、それがそのまま仕事につながる。やりがいを覚える」と充実感たっぷりの様子。「林業ってかっこいい」と語る井苅さんは「初めて手にしたチェーンソーは重いと感じた。扱いはまだまだだけど、ちょっとずつ上達していくのがうれしい」と笑みをのぞかせた。

 同じ2年で地元谷地高を卒業した逸見潤さん(19)は高校時代に足を運んだオープンキャンパスで林業に出合った。授業全体の7割近くを実習が占め、チェーンソーでの伐採や高性能林業機械を使った作業、測量などを現場で学ぶ。「手入れも大切だが、将来のために木を育てていくことも大事」と考える逸見さんは将来、県内の森林組合で働くことを目標にしている。

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