県内生産の全種子、少花粉のスギへ転換 県、26年度見込み

2021/5/4 11:11

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 県は木材生産を目的とした主伐や再造林に合わせ、花粉が少ない花粉症対策スギへの植え替えを進めている。花粉症の発生源対策として全国的に進められており、2026年度には供給される全ての種子が少花粉のスギとなる見通しだ。

 種子の生産は県森林研究研修センター(寒河江市)が担っている。花粉症対策スギは大きく分けて花粉が従来の1%以下で成長性の高い「少花粉スギ」と、花粉が半分以下で成長速度が約1.5倍の「特定母樹」の2種類。少花粉スギは国民の3割が罹患(りかん)しているとされるスギ花粉症への対策として県でも開発に着手し、16年度ごろから苗木供給が始まった。

 特定母樹は開発から日が浅く、昨年度から鶴岡市内の採種園で種子の増産に取り掛かっている。23年度には種子が採れるようになり、26年度ごろに苗木供給が始まる予定。少花粉スギに比べ花粉量は多いが成長が早いことから、一般的なスギより短期間で伐採でき、負担の大きい下草刈りの省力化につながることが期待されている。

 県は再造林率100%を目指しており、「切ったら植える」緑の循環システムを構築する中で苗木の切り替えを進めている。県内で生産されているスギの種子のうち、花粉症対策スギの割合を見ると、16年度はわずか3.6%だったが、17年度4.6%、18年度10%と微増。21年度は23.2%まで増える見込みで、26年度には100%となる見通しだ。

 県森林(モリ)ノミクス推進課の担当者は「全国的な社会問題となっている花粉症を抑えるとともに林業振興にもつなげたい」と話している。

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