会えた喜び、かみしめた 3市町で「県内限定」成人式

2021/5/3 13:37

 新型コロナウイルスの影響で延期されていた成人式が2日に行われた山形、村山、白鷹の3市町。それぞれ出席者の制限や感染への不安などから集まった新成人は例年より少なかったが、再会を喜び合う様子はいつもと変わらず、式を開催してもらえたことへの感謝の声も聞かれた。

再会した友人たちと記念撮影する新成人たち=山形市・山形国際交流プラザ

【山形】800人/2500人

 山形国際交流プラザで行い、対象約2500人のうち800人が出席。新成人たちは開催への感謝、県外在住者が不参加となったことへの無念さなど、複雑な思いを抱えながらも友人たちとの再会を喜んだ。

 佐藤孝弘市長は、来場者を県内在住に限るとの方針変更を開催8日前に示したことを陳謝した上で「自分で考え、行動し、道を切り開くたくましさを持ってほしい」と激励した。新成人の実行委員が決意を述べると、出席者からは温かい拍手が送られた。

 友人たちと記念撮影などを楽しんだ新成人たち。会社員遠藤海美花(あみか)さん(20)は「コロナが収束したら仲間と集まって思い出す日にしたい」。山形大3年佐藤壮太さん(20)は「この機会をつくってもらえたことに感謝している。大変な時代だが、互いに助け合える大人になりたい」と節目を迎えての自覚を口にした。

 式は当初、今年1月を予定していたが、新型コロナウイルスの影響で延期されていた。

式後、知人と記念撮影を楽しむ新成人=村山市民会館

【村山】97人/239人

 市民会館で行われ、出席したのは対象239人のうち97人と例年の半分ほどだった。出席者が県内在住に限られたため、会場に入れない新成人が外で待機する場面もあった。

 式は約30分に短縮され、志布隆夫市長のあいさつ後、新成人代表が誓いの言葉を述べ、スライドショーで中学校時の恩師からのメッセージが流された。会場の外で待っていた県外在住者たちは、式後、出席していた友人らと再会を喜び、一緒に写真を撮るなどしていた。会社員の日塔遥輝(はるき)さん(20)=東根市=は「県外から来られない人もいて悲しいが、今後会う機会があることを楽しみにしている。誕生日とは別に成人になった実感が味わえた」と話した。会社員の石川栞さん(20)=村山市=は「人数がかなり少ない印象だが、安全を考えたらよかったと思う。今を楽しみながら強く生きていきたい」と語った。

 例年は1月に実施している。

式を終え記念撮影をする新成人たち=白鷹町中央公民館

【白鷹】17人/133人

 昨年8月から2度延期となった2020年度の式典が町中央公民館で行われた。対象者は133人だが、出席したのは17人しかいなかった。

 式の内容も簡略化され、佐藤誠七町長はあいさつで「時代は大きく変化しているがチャンスや可能性も多い。困難な中でも果敢に挑戦してほしい」と述べた。町は出席者に事前のPCRまたは抗原の検査を求め、費用を助成。参加を県内在住者と県内に2週間以上滞在している人に制限した。出席者の少なさに実行委員長の海老名快さん(22)=白鷹町=は「延期のたびに出席申し込みが減った。モチベーションが下がった人はいただろうし、『知り合いが欠席だから自分も』となったようだ。残念だが仕方がない」と話した。

 一方、コロナ禍で節目を迎えた若者たちは気持ちを新たにした。2週間以上前から町内に滞在し、式で宣誓の言葉を述べた東洋大4年竹田了礼(あきのり)さん(21)は「成人したことを実感できた。今回の式もそうだが誰かのおかげでできることは多い。人を支える職業に就きたい」と抱負を語った。

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