あやめ公園、「長井古種」PRに力 長井市、再整備基本構想

2021/5/3 11:05
長井市が再整備に向けた基本構想を策定した「あやめ公園」

 長井市は、施設の老朽化などが課題となっている市所有のハナショウブ園「あやめ公園」について、再整備に向けた基本構想を策定した。独自品種「長井古種」の希少性を前面に打ち出すことによる魅力アップ、開花期以外の利用増に向けた改修など、今後の方向性を定めた。

 同公園は市を代表する観光スポットの一つ。昭和から平成にかけ噴水や池、食事や休憩利用のあやめ会館、遊具などが順次整備された。1993年ごろに大規模改修の動きがあったが、市の財政難もあり多くは未着手のまま現在に至る。加えて開花期(6~7月)に入場料を徴収して開催している「あやめまつり」は、98年に約9万人だった来場者数が2019年に約2万3千人まで減っている。

 基本構想は現状と課題、市民アンケートの結果を踏まえ、市民ら14人の検討委員会で18~20年度に協議し、今年3月に策定した。再整備の基本方針として▽花の見せ方や植え方の工夫▽長井古種の価値を学ぶ場の提供▽親水スペースの確保▽通年利用に向け子どもが楽しめるエリアの整備―などを挙げ、具体案も盛り込んだ。少人数旅行に対応した滞在型旅行商品の企画など、隣接する寺社や街並みと合わせた周遊観光の拠点としても位置付けた。

 同公園に関しては、市観光振興計画でも長井古種のブランドイメージ強化などが盛り込まれている。市は今後、再整備に国補助金の活用を検討し、必要箇所ごとに計画を作り順次着手していく方針。

 同公園は3.3ヘクタールの敷地に「長井小紫」「小桜姫」などの長井古種も含め500種以上が植えられ、花の数の合計は約100万を数える。1910(明治43)年に地元の風流人が野生のハナショウブを植えたのが起源とされる。

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