119番通報→映像送信、適切な対応伝達 上山市消防がシステム県内初導入

2021/5/2 14:12

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 上山市消防本部は、119番通報した人から災害現場やけが人などの映像を、スマートフォンで送信してもらうシステム「Live(ライブ)119」を5月10日から運用する。同消防本部によると、導入は県内初。到着前に現場の状況を把握でき、通報者に適切な対応を伝達できるようになる。

 システムは、119番通報を受けた市消防本部指令センターの職員が、通報者にスマホでの動画撮影を依頼し、ショートメッセージでURLを送信。通報者がアクセスするとビデオ通話機能が起動し、撮影した動画が指令センターに転送される仕組み。神戸市のIT企業が開発し、東京消防庁や神戸市消防局などで導入されている。スマートフォンなどの携帯電話による119番通報件数は年々増加しており、その機能を有効に活用しようと導入を決めた。

 市消防本部によると、119番通報をする際は、気が動転している人も多く、会話だけでは状況を詳しくつかめないことがあるという。新システムにより、災害現場の状況が音声に加え、映像でもリアルタイムで確認できる。さらに現場に向かう隊員にも映像を転送し、状況に応じた対処が可能になる。救急時には的確な応急手当もアドバイスできる。

 市消防本部は「火災の規模をいち早く把握することで、規模に応じた出動態勢も整えられるなど、迅速かつ正確な対応ができる。心肺停止の場合には、通報者に心肺蘇生法の映像を送信することも検討している」とする。また先行導入している消防では、山岳遭難の際に通報者に周囲の風景を写してもらったことで所在地が分かり、救助につながった事例もあるといい、「さまざまな面で活用が期待でき、救命率の向上につなげていく」と話している。

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