主力の層厚い王者 県縦断駅伝、大会振り返って

2021/4/30 10:25

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 2年ぶりのレースとなった今大会も王者の強さに揺るぎはなかった。南陽・東置賜は要所を締めるレース展開で、史上最多に並ぶ総合9連覇を達成。2位に13分以上の大差をつけた3日間の戦いぶりからは、厚みのある陣容とともに大崩れしない個々の安定感がうかがえる。偉業が懸かる次回も優勝争いの本命であることを強く印象付けた。

 主力の社会人はとにかく層が厚い。第2日を制した寒河江・西村山のように、3日間のうちでどこかを精鋭化する「一点集中型」のチームが多い中、総合優勝に目標を定めて3日間のレース展開を計算できる布陣は他を寄せ付けなかった。実業団のNDソフト勢の強さが際立つ一方、島津裕太(山梨学院大)ら地元で育った若手も着実に力を付けている。低迷期からジュニア層の育成を重視してきた成果も今につながる一因だろう。

 総合2位の酒田・飽海は3日間を通じて堅実なレース運びだった。ベテランの菅原翼(遊佐町役場)を中心に、厚みの増した社会人が安定。中高生や大学生も力があり、総合力の高まりを感じさせた。

 総合3位の鶴岡・田川は若手の活躍が光った。序盤で上位争いに絡むことで後続が勢いづいた。後藤拓馬(オリエンタルモーター)らベテラン勢も躍動。各年代で核となる選手がいるのは心強い。戦力が充実した寒河江・西村山には勢いを感じた。若手、ベテランとも個々の能力の高さを示し、さらなる飛躍も見込めそうで今後が楽しみだ。

 新型コロナウイルスの影響で、各チームとも強化や調整に苦戦したことも事実。例年と異なる状況に戸惑いながらも、大会で最高のパフォーマンスを発揮するために努力を積み重ねた選手やスタッフには頭が下がる。来年こそ沿道からファンの歓声が湧く中で精鋭たちの熱戦が繰り広げられることを願っている。

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