南陽・東置賜V9へ盤石 県縦断駅伝、あすから2年ぶり熱戦

2021/4/26 10:17
第64回大会でスタートする出場11チームの選手。今大会は2年分の思いを込めて出羽路を疾走する=2019年4月27日、遊佐町・月光橋前

 第65回県縦断駅伝競走大会(山形新聞、山形放送、山形陸上競技協会など主催)は27日に熱戦の幕が開く。昨年は新型コロナウイルスの影響で中止となり、2年ぶりに迎える今大会。総合V争いは8連覇中の南陽・東置賜が軸になる。力のある若手を擁する鶴岡・田川、地力のある酒田・飽海や山形がトップ争いに割って入りたい。選手層に厚みの増した天童・東村山なども上位争いに絡む。レースを展望し、出場11チームの主将の決意を紹介する。(本紙取材班)

 史上1位タイとなる総合9連覇に挑む南陽・東置賜の強さに揺るぎはない。渡辺清紘をはじめとする実業団のNDソフト勢だけでなく、佐藤真二(南陽市役所)や大津吉信(高畠町役場)ら力のある社会人がエントリー。島津裕太(山梨学院大)は実績十分で中学生もレベルが高い。戦力は抜きんでており、隙は見当たらない。

 前回は初日と最終日で山形に先着を許し、常勝チームとしては物足りない結果だった。近年は3日間のうちでどこかを精鋭化する「一点突破型」で臨むチームに完全優勝を阻まれており、レースに対する個々の意識は高い。

 王者を視界に捉えるチームも充実した陣容で背中に迫る。前回3位に躍進した鶴岡・田川は立役者の斎藤諒(NDソフト)、鈴木博斗(JA鶴岡)、佐藤雄志(同)の県トップ級が名を連ね、要所で南陽・東置賜と互角に渡り合う可能性は十分にある。若手が台頭し、吉泉亘(JA庄内たがわ)や後藤拓馬(オリエンタルモーター)らベテラン勢も健在。戦力は厚みを増し、波に乗れば面白いレースを繰り広げそうだ。

 4位の酒田・飽海もバランスの取れた布陣。エースの鈴木亮平(東北エプソン)と菅原翼(遊佐町役場)に加え、遠田光太郎(酒田天然ガス)や佐藤颯(JA庄内みどり)ら力のある社会人がそろい、トップ争いに絡む力はある。実績のある荒生実慧(東洋大)の復調もプラス材料。各年代で核となる選手がおり、総合力は高い。つなぎの区間でどれだけ我慢できるか。

 コロナ禍で首都圏の強豪校に在籍する大学生の出場を見送った2位の山形だが、エース森谷修平(山形市役所)ら安定感のある社会人が顔をそろえ、大崩れすることはなさそう。主力の菅原直哉(山形ダイハツ販売)と森優太(クリーンシステム)、大沢駿(山形市役所)が勝負どころをものにできれば勢いづく。県高校トップ級の鎌田匠馬(東海大山形高)にも注目だ。

 5位の天童・東村山はNDソフトで活躍した桜井一樹(デンソーFA山形)ら、7位の寒河江・西村山は今年の箱根駅伝を経験した荒井雄哉(山形環境エンジニアリング)ら、それぞれ即戦力が加入したのは大きい。前回を上回る戦力で上位をうかがう。強化策が実を結んだ6位の上山は“鬼門”の第2日をうまく乗り切れば、飛躍の好機が広がる。前回の第2日で3位に入った長井・西置賜のように、レースを盛り上げる各チームのオーダー編成にも注目したい。

地元で流れ作りたい

 ▽酒田・飽海 菅原翼主将 今年は総合優勝を狙える戦力が整った。チームの志気も高まっている。3日間を通して長距離区間で勝負できるかが重要。地元を走る初日で流れを作り、勢いに乗ってレースを展開したい。

初日トップ通過、目標

 ▽鶴岡・田川 吉泉亘主将 前回大会で総合3位を勝ち取ったことが、チームの自信につながった。「初日トップ通過」という目標を見据え、一人一人が自覚を持って練習してきた。走れる喜びをかみしめ、力を出し切りたい。

家族、職場に思い込め

 ▽新庄・最上 堀米裕輔主将 昨年の大会が中止になった分、今年のレースに懸ける思いは強い。選手のモチベーションは高まっている。支えてくれる家族や職場の人への思いを走りに込めて、しっかりとたすきをつなぎたい。

レース、積極的に展開

 ▽北村山 辻村充主将 これまでになく大学生や高校生がメンバー入りし、次代を担うチームになった。チャレンジャー精神を持って大会に挑む。積極的なレースを繰り広げ、上位に食らい付きながらたすきをつなぎたい。

若手が充実、層に厚み

 ▽寒河江・西村山 杉沼聖平主将 若手が充実し、選手層に厚みが増した。新戦力に刺激を受け、チームは活気づいている。地元をトップ通過し、総合5位以内を目指す。勢いのある走りで、地域の人に元気と勇気を与えたい。

大会開催、感謝を胸に

 ▽天童・東村山 遠田将人主将 大会が開催されることに感謝したい。チームの最大の目標である県縦断駅伝で、たすきをつなげることに喜びを感じ、地元の代表である誇りと2年分の思いを胸に、全力で3日間を走り抜きたい。

3日通じ、上位に絡む

 ▽山形 須藤朗主将 けがをしていたベテラン選手が今月から復帰して一安心。コロナ禍でチーム練習ができなかったが、連絡を密にしてモチベーションを維持してきた。3日間を通して上位に絡む走りを見せたい。

総合5位、十分狙える

 ▽上山 佐藤寛人主将 ベテラン勢が健在で若手も成長し、選手層は厚みを増した。穴のない選手配置ができるようになり目標の総合5位は十分狙える。最終日は上位で地元入りし、応援してくれる人に元気を届けたい。

完全優勝を飾りたい

 ▽南陽・東置賜 堀宏和主将 前回大会は初日と最終日の優勝を奪われてしまった。その悔しさをばねに、刺激し合って練習を積んできた。全体の調子は上がっている。今年は総合9連覇、完全優勝でレースを終えたい。

総合4位へ、心一つに

 ▽長井・西置賜 樋口勝利主将 昨年はコロナ禍でレースに出ていない。大会で走れることがうれしく、地域の応援に応えたい。チームは前回の主力が不在だが、中高生が力を付けている。気持ちを一つにして総合4位を目指す。

一つでも上をめざす

 ▽米沢 川野部桂主将 低迷が続くが、「強い米沢」を目指して今後につながる走りを見せたい。若い選手が加わり、メンバーの調子は上向いている。自分もチームのために力を出し切り、順位を一つでも押し上げる。

記事・写真などの無断転載を禁じます
[PR]
おすすめニュース

県内ニュース最新一覧

[PR]