SNSで横行の「闇バイト」、勧誘に注意 特殊詐欺加担、県警逮捕の「受け子」も

2021/4/26 10:07
高収入をうたい、闇バイトや裏バイトに誘うSNSの書き込み。「運び」や「アポ」「多少リスクあり」などの言葉が並ぶ(画像を一部加工しています)

 会員制交流サイト(SNS)には手軽に稼げる「闇バイト」「裏バイト」「闇仕事」と称して、犯罪行為に誘い込む書き込みが横行している。県内に入り、県警に昨年逮捕された特殊詐欺の「受け子」9人のうち、5人がSNSを通じて、犯行に加担していた。東北での“仕事”を示唆する内容も見られ、県民も巻き込まれる危険性があり、県警は「いったん加わると犯行グループに使い捨てにされる」と注意を促す。

 県警が2020年に特殊詐欺事件で逮捕したのは32人で、内訳は「受け子・出し子」が16人、指示役と勧誘役が各4人、リーダー格やだまし取った現金の回収役が各3人、道具調達役と電話の掛け子が各1人だった。警察官や金融機関の職員をかたり県内の高齢者宅を訪れた受け子9人のうち、10~30代の5人は自らSNSで闇バイトを検索し、犯行グループと接点を持っていた。

 ツイッターで検索すると「東北などで仕事あります」「多少リスクありますが10万円前後稼げる仕事紹介します」「運びのお仕事 テレグラム(秘匿性の高いSNS)用意の上、DM(ダイレクトメッセージ)お願いします」といった文言が並ぶ。連絡を取ると犯行グループは「お金を受け取ったり、運んだりするバイト」「警察に捕まらない」と誘い、「出金額の10%」や「成功1件につき5万円」などの報酬を提示してくる。

 横浜市の男子大学生は昨年10月に東根市の高齢夫婦宅に銀行員を装い訪れ、通帳をだまし取ったとして逮捕された。新型コロナウイルス禍でバイトがなくなり、ギャンブルで借金70万円を抱えて、ツイッターで「裏バイト」を探し、犯行に加わった。途中で怖くなり、現金自動預払機(ATM)で暗証番号をわざと間違え、現金を引き出さなかったが今年1月、懲役2年、執行猶予4年の判決を受けた。

 ほかに逮捕された受け子たちも「途中で詐欺と分かったが、楽して稼ぎたい気持ちが勝ってしまった」などと調べに供述している。 県警によると、闇バイトの応募者はグループに運転免許証や住所を提出してしまい、脅されたり、断っても新たな犯罪を指示されたりすることも少なくないという。男子大学生も犯行グループから「誰かに話したら自宅に行く」「今すぐさらう」などと脅されていたという。

 県警特殊詐欺対策強化推進本部は「一度応募すると抜けられなくなり、使い捨てにされ逮捕される。安易に誘いに乗らないでほしい」と呼び掛けている。

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