「令和」初王座に輝くのは? 県縦断駅伝、号砲まであと2日

2021/4/25 10:49
第64回大会で総合8連覇を達成した南陽・東置賜。2年ぶりに白熱したレースが繰り広げられる=2019年4月29日、山形市・山形メディアタワー前

 第65回県縦断駅伝競走大会(山形新聞、山形放送、山形陸上競技協会など主催)は27日のスタートまであと2日に迫った。昨年は新型コロナウイルスの影響で中止となり、2年ぶりの号砲に選手の士気も高まっている。「令和」に改元後、初の王座を懸けるレースに臨む11チームの戦力を分析する。

【酒田・飽海】全世代で穴のない布陣

 社会人から中学生まで戦力に穴のない布陣となった。菅原翼(遊佐町役場)と鈴木亮平(東北エプソン)の両エースが調子を上げているのは心強い。社会人1年目の遠田光太郎(酒田天然ガス)と佐藤颯(JA庄内みどり)も走りに安定感がある。力のある荒生実慧(東洋大)がけがから復帰したのは好材料。期待通りの走りができればチームが勢いづく。総合優勝を見据え、例年以上にチームの意識は高い。各日ともつなぎの区間で粘り強くトップ争いに食い込みたい。

【鶴岡・田川】若手台頭、実力者そろう

 若手が台頭し、陣容は総合3位の前回を上回る。チームの核となる斎藤諒(NDソフト)と鈴木博斗(JA鶴岡)佐藤雄志(同)は県トップ級の実力者。王者の南陽・東置賜とのトップ争いを見据え、重要区間で起用が濃厚だ。果敢な走りが持ち味の五十嵐脩人(東北電力ネットワーク)と初出場の山口尊義(ティービーアール)にも期待。後藤拓馬(オリエンタルモーター)や吉泉亘(JA庄内たがわ)らベテラン勢も安定感があり、前回以上の成績でゴールする力は十分にある。

【寒河江・西村山】力のある若手に期待大

 力のある若手がそろい、チームレベルは上がった。東京国際大で今年の箱根駅伝を経験した荒井雄哉(山形環境エンジニアリング)の加入は大きい。長距離区間に強い佐藤拓夢(山形ミートランド)とともにチームをけん引する。大泉真尋(神奈川大)や佐藤伶音(東海大山形高)、木村快斗(同)の仕上がりは順調だが、実績のある大沼翼(東洋大)の調子が気がかり。目標の総合5位以内に向け、安定感のある荒木瞭一(山形ミートランド)ら中堅陣の奮起が欠かせない。

【北村山】大学生がけん引役担う

 ベテランの辻村充(東根市役所)に加え、粟野峻と斎藤龍生の神町自衛隊勢がチームの柱。大学生の川原正輝(山梨学院大)と加藤亮太(駿河台大)も力を付け、チームのけん引役を担う。笹原颯太(山形中央高)、鈴木悠勢(東海大山形高)、鈴木至(同)、松本修哉(東桜学館高)ら伸び盛りの高校生が戦力としてめどが立った。序盤でスピードのある若手が奮闘し、ベテラン勢が中盤以降を粘ってつなぐ展開に持ち込めるか。最後まで流れに乗って上位入賞を狙う。

【新庄・最上】主力加わり増した厚み

 選手層の厚みに課題があったが、主力を担う清水涼雅(新庄市教委)と上石敦士(最上町教委)、鈴木春記(山形航空電子)の加入でチーム力は高まった。力のある奥山智広(新庄市教委)にも期待。主要区間で起用が見込まれる清水が上位でたすきをつなぎ、上石と奥山が本来の力を発揮できれば面白い。高校生の庄司瑞輝(酒田南高)は成長著しく、山口大陽(舟形町役場)らベテラン勢がチームをもり立てる。大崩れせずに粘りのレースができれば躍進が期待できる。

【上山】総合力向上、第2日が鍵

 ベテラン、中堅、若手と戦力のバランスが良く、総合力は高まった。エース金塚洋輔(上山市役所)は充実度を増し、主力の佐藤寛人(県置賜総合支庁)、桜井豊(上山市役所)、渡辺貴(同)も仕上がりは順調だ。若手は佐藤光成(上山RC)と高卒1年目の関碧依(同)に期待。成長株の草苅成海(東海大山形高)と半沢康(山形南高)は社会人と走っても遜色ない。目標の総合5位への鍵は例年苦戦する第2日をどう乗り切るか。序盤で勢いに乗り、流れをつかみたい。

【山形】耐えるレースで上位へ

 前回大会は初日と最終日で優勝した。コロナ禍で県外大学生のエントリーを見送った今大会は、耐えるレースで3日間を通じて上位を狙う。エースの森谷修平(山形市役所)をはじめ、菅原直哉(山形ダイハツ販売)や森優太(クリーンシステム)、大沢駿(山形市役所)ら社会人にかかる期待は大きい。主力を投入する前半で一気に勢いに乗りたい。急成長した高橋祐稀(山形大)、東海大山形高の鎌田匠馬と細谷建斗が実力通りの走りを見せれば、目標の総合3位以内にも手が届く。

【天童・東村山】社会人4選手が新加入

 前回大会以降、桜井一樹(デンソーFA山形)、中野創也(同)、清水壱晟(天童木工)、吉田梢(日新製薬)が新たにメンバー入りし、戦力はアップした。コロナ禍でもコミュニケーションを取り合って練習を絶やさず、2年間で力を蓄えた。斎藤真也(天童市役所)と舩田圭吾(武蔵野学院大)の両エースをはじめ、ベテラン●野朋裕(オシキリ)も健在。田島駿介(山形大)らも力を付け、選手層は厚い。準エース区間でどれだけ勝負できるかがポイントになりそうだ。

●=人ベンに組のツクリ

【米沢】高校生の走り、浮沈左右

 エースの川野部桂(サクサテクノ)や金子康太(吾妻スポーツ)は健在。新たに加わった石川潤(置環)と高橋和人(山形大)も粘り強く、区間上位を狙える力がある。高校時代から出場している県外の大学生にはチームが活気づく走りを期待。一方で社会人選手の層が薄く、高校生の奮闘も浮沈の鍵を握りそうだ。前回は4年ぶりに総合最下位を脱した。一つでも上の順位で最終日の地元入りを目指すためにも、主力を起用する序盤の主要区間で流れに乗ることが重要だ。

【南陽・東置賜】総合V9へ分厚い陣容

 安定感のあるベテランと成長著しい若手がそろう分厚い布陣で、史上最多に並ぶ総合9連覇に挑む。エースに成長した佐藤真二(南陽市役所)と今年の箱根駅伝を走った島津裕太(山梨学院大)がチームを引っ張る。実業団のNDソフトからは大倉秀太らトップ選手が名を連ねた。高校生は塩野憲治(米沢中央高)と武田悠斗(東海大山形高)が好調で、中学生は例年以上に力のある選手が多い。前回は2日間で山形に先着を許しており、4大会ぶりの完全優勝を狙った起用法にも注目だ。

【長井・西置賜】主力の奮闘、欠かせない

 チーム最年長で主将の樋口勝利(西置賜行政組合消防本部)が精神的支柱としてけん引する。前回大会の中心選手が抜けた穴は大きく、遠藤大貴(遠昭建設)や平伊武貴(末広)ら主力の奮闘が欠かせない。高校生の竹田真緒(九里学園高)、佐藤葵(米沢中央高)、嵐琉煌(東海大山形高)の走りにも期待がかかる。各日ともレース序盤で流れに乗り、終盤まで上位に食らいつく展開が理想だ。勝負どころをものにできれば、目標とする総合4位以内も見えてくる。

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