第65回県縦断駅伝・注目のランナー(2) 鶴岡・田川、天童・東村山、米沢

2021/4/21 10:30

【鶴岡・田川】佐藤雄志-区間賞へ駆け抜ける

「チームの流れをつくりたい」と話す佐藤雄志(JA鶴岡)

 「どんな選手が相手でも区間賞を取る」。鶴岡・田川の佐藤雄志(23)=JA鶴岡=は自信に満ちた表情でこう宣言する。エースとしての自覚は十分。「任された区間で流れをつくり、応援してくれる地元の人たちに良い結果を知らせたい」と意気込む。

 バスケットボール部員だった中学時代に鶴岡市の駅伝大会で区間新記録をマークし、走る楽しさを知った。鶴岡工高で陸上部に所属。先輩の鈴木博斗(25)=同=が東京国際大の選手として箱根駅伝を走る姿を見て、「自分もあの舞台に立ちたい」と強く思い、同じ大学に進んで競技に打ち込んだ。

 大学では憧れだった箱根駅伝のメンバーにあと一歩届かなかった。「あの時の悔しさが今も走る原動力」と話す。就職後は競技を通じて地元に貢献したいと考えてきた。連日の走り込みの傍ら、週末には市内の中学校で臨時コーチを務める。「自分の走りで大好きな鶴岡を盛り上げたい」。熱い思いをレースにぶつける。

【天童・東村山】吉田梢-再挑戦、けがは癒えた

県縦断駅伝で選手に復帰する吉田梢(日新製薬)

 天童・東村山の吉田梢(22)=日新製薬=は約2年ぶりのスタートラインに向かう。大学時代は裏方に回ったが、今大会で選手に復帰。きっかけを与えてくれた「監督、チームのために頑張りたい」と自らを奮い立たせる。

 東根市出身。県縦断駅伝は北村山の一員として過去5度出場した。箱根駅伝を走った兄の姿に憧れ、強豪の東洋大に進学。しかし、股関節のけがに泣いた。3年生の夏にマネジャーへの転向を決断し、練習補助などで選手を支えた。

 天童での就職が決まり、以前から親交がある中村展人監督に誘われると、再挑戦への意欲は高まった。卒業を前にした1月に帰県し、トレーニングを再開。けがは癒えて「こんなに楽しかったんだ」と改めて思えたという。

 高校時代に1万メートルで29分台をマークするなど、長い距離の安定感がある。「あまり期待しないでほしい」と控えめだが、レースに向けた調整は順調だ。

【米沢】石川潤-スキー巧者、粘走誓う

走りで新天地への恩返しを誓う石川潤(置環)

 低迷期からの脱却を目指す米沢に頼もしいメンバーが加わった。ノルディックスキー距離でワールドカップ(W杯)を経験した石川潤(27)=置環=だ。“本職”で鍛えた持久力はチームトップクラス。粘り強さを持ち味に「支えてくれた方々に走りで『元気にやってる』という姿を見せたい」と意気込みを語る。

 北海道出身で全日本選手権を制したこともある実力者。活動拠点を探していた昨年5月に知人の紹介で米沢にたどり着き、職場や地域の人から多くの支援を受けた。新生活を始めて知り合った同年代の友人はチームのエース川野部桂(26)=サクサテクノ=で、「出会ってすぐ駅伝に出てくれと誘われたが、冗談だと思った」。それでも県縦断駅伝に懸ける熱い思いに打たれ、地域への恩返しの気持ちも込めて出場を決めた。

 「自信はそんなにない」と謙遜するが、「プレッシャーには強い。自分の力を120パーセント出して地域のために走り切る」と力強く語った。

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