第65回県縦断駅伝・注目のランナー(1) 南陽・東置賜、山形、北村山

2021/4/20 09:34

 第65回県縦断駅伝競走大会(山形新聞、山形放送、山形陸上競技協会など主催)が27日に開幕する。飛躍、雪辱、感謝…。新型コロナウイルスに悩まされながらも出場に向けて努力を重ねてきた11チームの選手たちは、さまざまな思いを抱いて2年ぶりの出羽路に挑む。各チームの注目選手を紹介する。

「期待大、将来のエース」南陽・東置賜・大津吉信 

将来のエースとして期待を集める大津吉信(高畠町役場)

 歴代最多に並ぶ総合9連覇に挑む南陽・東置賜の将来のエースとして期待は大きい。成長著しい大津吉信(23)=高畠町役場=だ。県縦断駅伝に懸ける思いは人一倍強く、「箱根駅伝と同格」と強調。チーム内で求められる役割も理解し、調整に余念がない。

 中学生の強化を目的とした「駅伝ジュニア」の出身。仲間としのぎを削りながら力を付けたが、中学時代はメンバー入りを逃した。この悔しさが努力の礎となり、今につながる。高校で着実に記録を伸ばし2度の出場を果たすと、大学時代には重要区間を担うまでに成長。今回は社会人になって初の出番となる。

 「全日本実業団対抗駅伝競走大会(ニューイヤー駅伝)に出場した(NDソフトの)選手と比べても遜色ない」と小野正晃監督。本人は「大会はお世話になった方々に恩返しをする舞台」とし、「若い世代を引っ張り、連続優勝に貢献していく」と頼もしい。連覇記録の更新も見据え、成長を続けている。

「走る喜び、忘れられず」山形・菅原直哉 

「勝負には何が何でも勝つ」と闘志を燃やす菅原直哉(山形ダイハツ販売)

 山形の菅原直哉(23)=山形ダイハツ販売=は度重なるけがもあって、失意のまま競技を離れようとした。踏みとどまったのは県縦断駅伝の存在が大きかったからだ。「99%の時間は苦しいが、結果が出た瞬間の1%の喜びが忘れられなかった」。奮い立つには十分な理由だった。

 東京国際大4年の時は副主将として箱根駅伝予選会の1位通過に貢献したが、本番はけがでサポート役に回った。憧れの舞台に立てず、ショックは大きかった。引退も頭をよぎったが、走らない日々に物足りなさを感じる中、昨年の大会中止の報に触れて再起の思いを強くした。「この1年で準備しよう」

 憧れのエース森谷修平(山形市役所)や同い年の森優太(クリーンシステム)と練習を重ねる。社会人になり、先輩ランナーの偉大さにも気付いた。「仕事や家庭と練習を両立して臨む、こんなにすごい人たちがいることを知ってほしい」。いずれは自分もそんな存在になるつもりだ。

「32歳、遅咲きの実力者」北村山・粟野峻

チームに貢献したいと闘志を秘める粟野峻(神町自衛隊)

 「出場した過去2大会よりも状態はいい」。北村山の粟野峻(32)=神町自衛隊=には飛躍への確かな手応えがある。“遅咲き”の実力者は心待ちにしていた舞台での活躍を期し、「いい走りがしたい」と意気込む。

 中学は柔道部、高校でソフトボール部と、学生時代は陸上と無縁だった。自身の可能性に気付いたのは入隊してからだ。体力検定の3000メートルで好記録をマークしたことをきっかけに、1年目の秋から長距離に取り組むと、めきめきと成長した。2017年からチームの練習に参加し、18年と19年の大会に出場した。

 昨年は3度目の出場を見据えた大会が中止となり「残念だった」。それでも「翌年の開催を信じ、記録会に出場しながらモチベーションを維持してきた」と振り返る。最近は、以前なら難しかったメニューがこなせるようになり、「走ることに楽しみややりがいを感じられるようになった」とし、「支えてくれる人に成長した姿を見せたい」と誓った。

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