イノシシ被害、2割減へ 県、新管理計画を策定

2021/4/18 11:47

 イノシシによる農作物被害の軽減などを図ろうと、県は2021年度から5年間を計画期間とする第2期県イノシシ管理計画を策定した。近年急増する被害を減少させるとともに、生息頭数の水準と行動範囲が適正となるような環境管理を目指し、捕獲や農地への侵入防止といった対策の在り方などを盛り込んだ。

 県によると、県内のイノシシによる農作物被害は07~19年度に27市町で報告された。イノシシは繁殖力が高く生息頭数が増えているとみられ、被害発生地域は年々拡大。鳥獣による農作物被害額が全体として減少傾向にある中で、イノシシによる19年度の被害額は7439万円に上り、15年度から約3倍に増加した。

 こうした状況を受け第2期計画では、25年度の農作物の被害金額を19年度比で約2割減の6千万円に目標設定。捕獲、被害防除、生息環境管理を組み合わせた対策に総合的に取り組むことで、被害額を段階的に減少させることを目指す。

 捕獲については、19年度に2002頭だった捕獲頭数を段階的に引き上げ、24年度は3700頭とする。これにより生息状況調査などを基にした推定生息頭数は、24年度の約1万2500頭を境に減少に転じさせたい考えだ。捕獲の担い手確保にも努め、19年度に延べ2972件だった狩猟免許所持数は3500件(25年度)を目標とする。

 被害防除対策では、電気柵やワイヤメッシュ柵など侵入防止柵の設置と適切な維持管理を徹底する。生息環境管理として、放置された果樹を伐採したり緩衝林を整備したりして、イノシシが農作物や人の生活圏に近づくのを防ぎ、人的被害の防止にもつなげる。

 各種対策は地域の実情に合わせ、住民が主体となり集落単位で取り組むことを重要視している。さらに、身近な集落での成功事例を周辺地域に波及させるなどし、対策を効果的に進める必要があるとしている。

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