躍るこいは目が命 寒河江で製作ピーク

2021/4/16 21:46
こいのぼりの目やうろこの色を塗る渋谷良春さん=寒河江市柴橋

 端午の節句を前に、寒河江市柴橋の「渋谷鯉(こい)のぼり」で手染めの「寒河江出世鯉のぼり」の製作がピークを迎えている。好天に恵まれた16日、4代目の渋谷良春さん(70)がはけを使って顔料で丁寧に染め上げ、子どもたちの健やかな成長を願っていた。

 昭和初期ごろ、染物業を営んでいた渋谷家が近隣の小学校から依頼を受けて製作したことが発祥とされる。

 この日は渋谷さんが「最も重要」という目を染める作業に取り掛かった。青色に下染めされ、目やうろこなどが下書きされた木綿に、長さ3.5メートルのこいのぼりが生き生きとした表情を浮かべるよう、はけでゆっくりなでながら真っ黒な瞳を仕上げた。その後、うろこを青色の顔料で一つ一つ丁寧に染めると、美しいグラデーションが浮かび上がった。太陽光などで乾燥させてから2枚をつなぎ合わせる工程を経て完成。色鮮やかな仕上がりで長持ちするのが特長だ。

 渋谷さんは「こいのぼりに大きいも小さいも関係ない。空高く泳がせてほしい」とほほ笑んだ。作業は5月末ごろまで続く。

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