ワクチンを知る、不安和らぐ 大蔵の医師・深瀬さんが手引書作成

2021/4/16 15:21
自身がまとめたワクチン接種の手引書を手にする深瀬龍さん=大蔵村診療所

 大蔵村診療所の医師深瀬龍さん(34)が新型コロナウイルスワクチンに関する手引書をまとめた。昨春、イラスト付きで新型コロナを分かりやすく紹介し好評を得た冊子に続く第2弾。ワクチン接種は各自の判断とした上で「1番強力な予防法」とアピールしている。

 村内で高齢者に対するワクチン接種が始まるのを前に村役場が3月、深瀬さんに村民の理解が深まるような手引書の作成を依頼。昨年5月に村内約千の全戸に配布した「新型コロナウイルスの説明書」と同様に分かりやすい言い回し、親しみやすいイラスト入りの冊子(全11ページ)を作った。

 ワクチンを接種する村公式キャラクター「おおくらくん」のデザインを表紙にした第2弾では、ウイルス撃退に効果がある抗体を生み出すワクチンの説明に始まり、接種後の大きな副反応の報告が非常に少ない点を紹介。一方、短期間で作られたワクチンのため「接種したら感染者がウイルスを広める量は減るのか」といった解明されていない点があることにも触れた。

 村民へのお願いとして、日常を取り戻すために「できるだけ多くの人が接種することが重要」と明記。だが、接種するかどうかは一人一人の判断であり「差別やいじめは断じてあってはならない」とした。深瀬さんは「ワクチン接種に不安を感じるのは当然のこと。まずは正しい情報を知り、頭の中を整理するのに手引を役立ててほしい」と強調する。他に村内でのワクチン接種の流れや相談窓口などを紹介しており、今月上旬に全戸配布した。

 山形市出身で2019年から同診療所で働く若手医師は「村民に限らず、若者を含めた多くの人に見てもらい、ワクチン接種を自分事として受け止め、考える材料にしてくれたらうれしい」とマスク越しに笑った。村のホームページで公開している。

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