落とし物減、コロナ影響? 20年県内、前年比3700件超減

2021/4/15 09:33
落とし物情報を検索できる県警のインターネットサイト。現金やかばん類など多くの項目から絞り込める

 昨年1年間の県内の遺失届が前年比3763件減の2万1712件、拾得届は1万1207件減の5万3951件と大きく減少したことが14日、県警のまとめで分かった。新型コロナウイルスの感染拡大で外出機会が減ったことが要因とみられる。一方で落とし主の元に戻る返還率は2割に満たない状態が続いており、県警は県警ホームページ(HP)からの照会を呼び掛けている。

 県警会計課によると、2020年の遺失届2万1712件のうち、現金は1億5792万1195円分あり、物品は6万4625点で、いずれも前年を下回った。物品のうち、証明書類・カード類(運転免許証、健康保険証、キャッシュカードなど)が57%で最も高い割合となり、財布類が10%、有価証券類7%、携帯電話類5%と続き、割合としては例年と大きな変化は見られなかった。

 拾得届5万3951件のうち現金は9056万5598円分で、物品は8万8129点。前年に比べ現金はやや上回ったものの、物品は下回った。物品のうち、証明書類・カード類が34%、有価証券類10%、生活用品類(ハンカチやタオル、洗面具など)が9%と高い割合を占め、おおむね例年と同じ構成割合だった。同課は「遺失届と拾得届の減少は新型コロナの感染拡大でイベントなどが中止となり、外出が減っていることが影響しているのではないか」と分析している。

 拾得届のうち、落とし主に返還されたのは9548件(現金は5792万4660円分、物品は4万6689点)で、返還率は17.7%だった。ここ数年は17%前後で推移しており、なかなか上昇しない。各署に届けられてから3カ月が経過し、拾った人に交付された割合は49.0%。残りの33.3%は廃棄処分や売却となり、一部は県の収入になるものの、処分費用もかさむという。

 県警は返還率アップに向け、県警HPからの遺失物の検索を勧めている。07年度から導入された仕組みで、拾われた日付や市町村、品物などから絞り込みができる。昨年10月にはスマートフォンにも対応し、利便性も向上した。同課の担当者は「落とし主にとって価値のある物もあり、本人に返還するのが一番望ましい。ぜひHPにアクセスしてもらいたい」としている。

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