県内サクランボに霜害 10~11日の低温が影響し全域で発生

2021/4/14 10:13
つぼみの状態を確認したサクランボの現地調査=天童市川原子

 10~11日にかけて低温となった影響で霜が降り、サクランボの雌しべが凍って枯死する霜害が県内全域で発生したことが13日、県の調査で分かった。開花を控えたこの時季は最も被害に遭いやすく、枯死率が8割に上る園地もあった。県やJAは同日、主産地を回って被害状況を確認するとともに、今後の結実対策の徹底を呼び掛けた。

 地域気象観測システム(アメダス)によると、10~11日の最低気温は山形で氷点下1度、東根で同3.5度だった。県の被害調査では、主力品種「佐藤錦」の枯死率は2~6割程度、より生育の早い県奨励品種「紅秀峰」は4~8割程度となっている。

 サクランボのつぼみが膨らむ発芽期に霜が当たると、つぼみの中の雌しべが凍って枯死してしまい、実を付けなくなる。特に開花直前(佐藤錦の雌しべの長さ5~7ミリ)は霜に弱いとされる。県園芸農業研究所内で栽培している「佐藤錦」は4.3ミリ、「紅秀峰」は6.6ミリに達しており、最も危険な時期に入っているという。

霜に当たって雌しべが枯死したサクランボのつぼみ。黄色い雄しべに囲まれるようにある雌しべが茶褐色になっている

 13日は県やJAの担当者らが二手に分かれて天童、東根、寒河江、山形、上山、南陽の各市を回った。約70アールでサクランボを栽培している天童市川原子の生産者原田英雄さん(66)の園地では、高橋雅史県農林水産部長や金平芳己JAてんどう組合長らがつぼみの中の状態などを確認。広く被害が見つかった一方、木の上部などは被害が少ない傾向があった。

 サクランボはつぼみを多く付けるため、全体の1~2割が結実すれば十分な着果量は確保できるという。高橋部長は「被害に遭わなかったものを生かすことが大切だ。結実対策の徹底をお願いしたい」、原田さんは「佐藤錦は半分ほど霜にやられた。今後も気温が低い日が出てくると思うので、対策をしっかりしたい」と話していた。

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