E484K、村山地域で猛威 変異株の検出率100%、新型コロナ

2021/4/14 08:04

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 県は13日、新型コロナウイルスの変異株に関し、1月以降に県衛生研究所(山形市、県衛研)に提供があった検体を調べた結果、判定可能な97検体のうち94%に当たる91検体から「E484K」が検出されたと発表した。山形市を含む村山地域の検出率は100%だった。3月に入り感染者が急増した背景にE484Kの感染拡大があったことが裏付けられた形だ。

 県健康福祉部によると、1月以降の検体で3月分を中心に112検体を調べた。1、2月分は代表検体を国立感染症研究所でゲノム(全遺伝情報)解析し、3月分は県衛研で検査した。

 この結果、ウイルス量が一定以上あり判定可能だった97検体のうち91検体でE484Kを確認。90検体は村山保健所管内(58検体)と山形市保健所管内(32検体)に集中し、残る1検体は置賜保健所管内だった。県独自の緊急事態宣言が出された山形、寒河江両市とその周辺で、変異株が主流となっていたことが示された。

 県は変異株が宮城県や首都圏から持ち込まれ、山形市内の飲食店などを介し拡大したとの見方を示した。大場秀樹次長は記者会見で「変異株に対して特別な対策ができるわけではない。一層感染予防対策に努めるしかない」と説明した。

 E484Kは厚生労働省が「注目すべき変異株」とし、一部のワクチンの効果を低下させる可能性が指摘されている。感染力や重症化リスクは分かっていない。県は5日、宮城県由来とみられる18検体を調べたところE484Kが12検体見つかったと公表しており、今回の91検体にはこの12検体も含まれる。

 一方、重症化しやすいとされる英国型などの「N501Y」については、県衛研などに提出があった234検体を調べたが、変異株は見つからなかった。

 県は県内でN501Yが確認された場合は速やかに発表し、E484Kは地域ごとに検体数がある程度確保された際に検査を行い、結果を公表するとした。

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