明日を生きる活力届けたい 川西で「吉里吉里忌」、女優・大竹さんが思い語る

2021/4/13 15:24
戯曲「太鼓たたいて笛ふいて」の歌を披露する大竹しのぶさん=川西町フレンドリープラザ

 川西町出身の作家・劇作家井上ひさしさんをしのぶ「吉里吉里忌(きりきりき)2021」が11日、町フレンドリープラザで開かれた。女優の大竹しのぶさんが、井上芝居の思い出を振り返るとともに新型コロナウイルスの影響で大きな打撃を受ける演劇について思いを語った。

 大竹さんは、井上芝居の思い出として「ずっと台本を待っていたこと」を挙げた。執筆が遅く、自らを「遅筆堂」と号した井上さんは、開幕前日になっても作品が完成していないこともあった。「不安もあったが、台本の続きが届くと『号外が来た』とみんなで喜んだ。特徴ある字を読みながら、新しい話が私の中に入ってくるのがとても幸せだった」と振り返った。

 東日本大震災やコロナ禍で人々の考え方が大きく変化した中で、「井上さんがもし今生きていたら、どんな物語を作ってくれただろうか。どんな言葉を届けてくれるのか、すごく知りたい」と思いをはせ、「生で演劇に触れて生まれる感情は必ずある。井上さんの思いも含めて、いろいろな人の言葉を直接観客に届け、明日を生きる活力を与えていきたい」と語った。戯曲「太鼓たたいて笛ふいて」の劇中歌も披露し、大きな拍手が送られた。

 例年は「遅筆堂文庫生活者大学校」と併せて2日間かけて開かれるが、今年は吉里吉里忌のみの開催とした。来場者数も制限し、約450人が参加した。

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