野生イノシシが豚熱感染 鶴岡・10キロ圏内の養豚場異常なし

2021/4/10 14:50

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 県は9日、鶴岡市内の田園地帯で死んだ状態で見つかった野生イノシシ1頭が、家畜伝染病の豚熱(CSF)に感染していたと発表した。発見地点から半径10キロ以内には養豚場が21カ所あるが、いずれも異常は確認されていない。ウイルスが人に感染することもない。

 県によると、イノシシは成獣の雌で体長1メートル、体重50キロ。8日、地域住民が水路の点検を行った際に発見した。採取した検体を、村山家畜保健衛生課で9日にPCR検査したところ豚熱の感染が分かった。発見地から半径10キロ以内には計21カ所の養豚場があり、エリアは鶴岡市と庄内町にまたがるという。

 県内では全ての豚など飼養農場で豚熱ワクチンを接種しており、半径10キロ以内の豚の移動制限などは行わない。この範囲内で今後4週間に捕獲したイノシシについては焼却、埋設処理を行うよう県猟友会などに通知する。県内全ての飼養農場に対しても異常がないか調査する。

 9日夜、県庁で開かれた県豚熱危機管理対策会議では、今後の対応として▽死んだイノシシの監視体制強化▽養豚場に対する衛生管理徹底の指導―などを確認した。

 県内での野生イノシシの豚熱感染は昨年12月、小国町に続いて2例目。鶴岡市の養豚場では同じ時期に、飼育されていた豚が感染して1250頭が殺処分された。

 一方、鶴岡市は9日、豚熱対策連絡室を設け、第1回会議を市役所で開いた。市によると、死んだイノシシが見つかった地区の全戸に対し、動物の死体に近づかずに市へ連絡するよう、10日にチラシで周知することを決めた。市内の養豚業者には野生動物の侵入防止の徹底などを呼び掛ける。

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