県民が来たくなる県立図書館に 設備充実も認知度低く、新計画策定中

2021/4/10 11:17

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 県立図書館は、同館のさらなる利用促進に向けた新計画(2022年度から4年程度)づくりに取り組んでいる。大規模改修を経て設備などが充実したが、県民を対象とした調査では同館の認知度や発信力の不足といった課題が浮き彫りになった。新計画はこれらを踏まえた取り組みの方向性を盛り込み、本年度内の策定を目指す。

 山形市の遊学館内にある県立図書館は18~19年度に大規模改修を行い、20年2月にリニューアルオープン。図書館エリアは約1.4倍に拡大し、開架冊数や閲覧席数が増加した。小さい子ども連れでも利用できる「こどもエリア」や探究型学習に活用する「アクティブラーニングルーム」の設置、Wi―Fi環境の整備など、設備や機能を充実させた。

 一方、県内在住の18歳以上の男女を対象に昨年度に行った県政アンケート(回収数1534件)の結果から課題が見えてきた。県立図書館に関する項目で、利用状況では「行ったことはなく、今のところ行く予定はない」が62.2%、新設・拡充された機能などの認知状況については「知っているものはない」が68.4%を占めた。同館は全県民を意識した利用への対応や情報発信の強化などが必要だとしている。

 こうした課題を踏まえ、新計画に盛り込む取り組みの方向性を▽大規模改修によって大きく向上した図書館機能の効果的な活用▽県民を支える資料の充実と創造的な活用▽情報発信をはじめデジタル化の推進や外部資源の積極的な活用―の3点に整理。来館のきっかけとなる多様な企画の開催、レファレンス(調査相談)機能の充実、非来館型サービスの利便性向上などを図る。

 新計画はこれまでに策定した運営方針や「将来のあり方」、活性化基本計画を総括し、中期的な事業計画の性格を持たせる。県立図書館の担当者は「幅広い世代の人に気軽に利用してもらえる空間づくりを目指す。新型コロナウイルス収束後を見据え、まちのにぎわいにも貢献できるようにしたい」としている。

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