宣言効果、増加食い止め クラスター相次ぐ山形市、市保健所「手を打たなければもっと広がっていた」

2021/4/8 10:20

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、県が独自に緊急事態宣言を出した山形市で、クラスター(感染者集団)の発生が相次いでいる。7日には通所介護事業所で、宣言発出後としては3カ所目となるクラスターを確認。11日に宣言の期限が迫る中、市保健所は「横ばいか、少し低下傾向が見られる」と現状の認識を示した上で、「確実に言えるのは増加はしていない」と宣言の効果を分析した。

 「手を打たなければ、もっと広がっていたかもしれない」。市保健所で7日に開かれた会見で、加藤丈夫所長はこう指摘した。先月22日の宣言発出後、市内では七日町4丁目の「食べ処(どころ)うめくら」(先月29日)、清住町2丁目の山形徳洲会病院通所リハビリテーション(3日)、城南町3丁目の通所介護事業所パワーリハデイサービス山形(7日)で、クラスターの発生が判明した。

 厳しい状況は続くが、市内の感染者数はここ数日、低下傾向が見られる。先月22日~7日は8~21人で推移し、4日以降は18人、16人、13人、11人となっている。加藤所長は宣言の目標は「(感染者数を)ゼロにすること」とした上で「増加を食い止める効果はあった。期限までのあと数日、推移を見たい」と述べた。

 飲食店への営業時間短縮要請もあってか、市内で確認された飲食店関連のクラスターは歯止めがかかりつつある。一方で、今月は通所型の高齢者施設で利用者と職員の感染が相次いで確認されている。施設での食事や入浴の際はマスクを外すことが避けられず、改めて感染予防の難しさを突き付けられた形だ。

 加藤所長は、自宅との往来がある通所型施設は利用者と家族との接触があるため、入所型の施設より感染リスクは高まると指摘。施設側も対策には留意していると理解した上で「不織布マスクを隙間なく着用することが最大の防御策。特効薬はないので、基本的な予防を改めて徹底するしかない」と強調した。

クラスターの発生が新たに確認された「パワーリハデイサービス山形」=山形市城南町3丁目

通所介護事業所、拡大恐れ少なく・職員ら検査終了

 山形市はパワーリハデイサービス山形について、利用者数は100人、職員数は23人と説明。このうち、感染した人と接触のあった利用者約60人と、全職員について既に検査を終えた。施設内での感染拡大の恐れは少ないとみている。施設は3日から休止している。

◆県独自の緊急事態宣言発出後、山形市内で発生したクラスター

(日付は公表日、人数は7日現在の累計人数。関連も含む)

3月29日 食べ処うめくら 17人

4月3日 山形徳洲会病院通所リハビリテーション 20人

 同7日 パワーリハデイサービス山形 9人

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