県内「あおり運転」通報増、467件 20年、厳罰化で県民意識高まる

2021/4/7 10:54

 2020年に寄せられた車間距離不保持など「あおり運転」行為に関する110番通報は前年比40件増の467件となったことが6日、県警のまとめで分かった。あおり運転を厳罰化した改正道交法が施行された6月30日以降の増加が目立ち、県民の関心の高まりがうかがえた。関連違反の摘発件数もやや増えており、県警は引き続き重大事故につながりかねない危険行為に目を光らせている。

 改正道交法ではあおり運転を「妨害運転」と規定した。他の車両の通行を妨害する目的で▽車間距離不保持▽急ブレーキ▽急な進路変更▽不必要なクラクション▽パッシング―などの10行為が該当する。

 県警交通企画課によると、あおり運転に関する110番通報は20年上半期(1~6月)が前年同期比34件減の191件だったが、下半期(7~12月)は74件増の276件となった。行為別では車間距離不保持が圧倒的に多く、322件。パッシング41件が続いた。他に急ブレーキ25件、クラクション20件などとなった。国道の路線別では13号が113件と最多となり、112号の39件、7号の34件が続いた。

 110番通報が増加する一方で、通報があった段階で既にあおり運転の行為をしたとされる車が立ち去っているケースは多い。こうした中、20年は山形市内で、極端に車間距離を詰めたり、クラクションを鳴らしたりしたあおり運転1件を摘発。被害車両のドライブレコーダー(ドラレコ)の映像が特定につながっており、同課の担当者は「ドラレコの映像があれば追跡捜査ができる。積極的に情報提供してほしい」と話す。

 あおり運転の対象となる行為の摘発状況は微増した。県警交通指導課のまとめでは20年が239件で前年比7件増となった。進路変更禁止(20年は53件)や車間距離不保持(同36件)などが前年を上回った。

 20年は取り締まりを強化したこともあり、交通違反全体の摘発件数も4843件増の4万6629件となった。あおり運転関連以外では一時停止違反(20年は1万2362件)などが前年を上回った一方、新型コロナウイルス禍で交通量や飲み会の減少があり、運転中の携帯電話使用(同2912件)や飲酒運転(同176件)が下回った。

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