県内、新型コロナ変異株12件確認 E484K、感染力や重症化不明

2021/4/6 07:20

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 吉村美栄子知事は5日、新型コロナウイルスの変異株が県内でも見つかっていたことを明らかにした。国が調査を進め、感染力が強いとされる変異株とは種類が異なり、東京都や宮城県で確認されているタイプ。ワクチン効果を低下させる可能性などが指摘されており、県内では3月中旬以降、家庭内感染を含め計12件が見つかった。

 変異株のタイプは多様で、重症化しやすいとされる「N501Y」の英国型などは、各都道府県を通じてサンプル検査が進められ、県内ではまだ見つかっていない。県内で確認されたのは「E484K」のタイプ。感染力や重症化リスクは分かっていないが、クラスター(感染者集団)を引き起こし、一部のワクチン効果を低下させるとの報告もある。

 県健康福祉部によると、県内の流行第3波の特徴として宮城県由来の感染が目立つため、仙台市衛生研究所から情報提供を受け、県衛生研究所(山形市)でスクリーニング検査を実施。宮城県由来とみられる検体18件を調べ、「E484K」が12件見つかった。検体は山形市保健所と県村山保健所管内のものだった。この12件は、家族など三つのグループから確認され、それぞれ各グループから1件を国立感染症研究所に送った。阿彦忠之医療統括監は「(変異株の)市中感染が広がっている可能性が高く、今後さらに詳しく調べていく」としている。

 県は、今月2日にあった県議会の議会運営委員会で変異株は確認されていないと説明していた。渡辺丈洋健康福祉部長は「議運では国が注意喚起し、公表している変異株(N501Y)の状況を示した。今回県内で見つかった変異株は別のもので、誤解を招く恐れがあり説明しなかった」とした。

 ◆E484K 注目すべき変異株で、国において各都道府県での検査を求めていない。一部のワクチンで効果を低下させる可能性が指摘されている。仙台市では2月中旬以降、167件検出された。N501Yは、懸念される変異株で、英国型、南アフリカ型などがあり、感染力が強く、重症化リスクが高い。

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