避難者支援の歩み、一冊に 山形の団体が発行、提言も盛る

2021/4/5 12:07
東日本大震災の支援活動を冊子にまとめた復興ボランティア支援センターやまがたのスタッフ=山形市

 東日本大震災後、県内では官民がさまざまな支援活動を展開した。あれから10年。避難者向けフリーペーパーを発行する「復興ボランティア支援センターやまがた」(山形市)は各地の担当者を取材し、10年間の支援活動の軌跡を冊子にまとめた。現場で浮かび上がった課題を基にした提言も盛り込み、事務局は「広域避難を受け入れた初めての経験。学んだ教訓を次世代に伝えたい」と話す。

 1年ほど前から編集を開始し、結城健司事務局長ら4人がNPO団体や行政機関の延べ40人から聞き取った。膨大な資料から年表をまとめる作業などは煩雑を極めたが、力を入れたのは「未来へつなぐ提言」だ。支援物資の仕分けや、急増した避難者への住宅支援など、対応に苦慮した経験もつぶさに記した。被災者のニーズが刻々と変化するため、スピード感のある活動には情報の共有が不可欠なことを強調した。

 「未来へ伝えたい 東日本大震災 山形の支援活動10年のあゆみ」と題した一冊はA4判60ページ。表紙に虹のかかった空を飛ぶ鳥、裏表紙には止まり木へと帰る鳥のイラストをあしらい、「避難先から落ち着く場所へと帰る姿」をイメージした。関係機関に配布したほか、同センターのホームページ(https://kizuna.yamagata1.jp/)からダウンロードできる。問い合わせは023(674)7311。

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