累計915人、収束見通せず 新型コロナ・県内感染、初確認から1年

2021/3/31 07:40

 県内で初めて新型コロナウイルスの感染者が確認、公表されてから31日で1年となった。累計感染者数は30日までに915人となり、死者は16人。県内では流行の波を三つ経験し、3月中旬以降の「第3波」は2桁台の新規感染者数が30日で13日連続となるなど、収束が見通せない状況が続いている。

 県内初の感染事例は、米沢市内の自動車教習所で運転免許合宿中だった神奈川県に住む20代女子大学生。昨年4月の「第1波」は最上地域の特別養護老人ホームや置賜地域の食品工場でクラスター(感染者集団)が発生し、感染公表は67人に上った。5月以降は落ち着きを見せ、6、9月はゼロで推移した。

 「第2波」は12月に入り拡大の急カーブを描いた。天童市や山形市の飲食店、山形市の介護施設のクラスターが家族などに広がり、三川病院(三川町)や山容病院(酒田市)では院内クラスターが発生。高齢者の感染が目立ち、重症者も増えて医療態勢が逼迫(ひっぱく)した。

 「第3波」は増加傾向が続く。感染が急拡大した宮城県由来の感染者が増えたのに加え、山形市を中心とした村山地域で市中感染が広がっている。3月の感染者数は30日までに372人。3月25日は1日当たりの新規感染者数が49人となり、過去最多を更新した。山形市と寒河江市には県独自の緊急事態宣言が出された。

 県新型コロナワクチン接種総合企画課によると、クラスターは各地域で確認され病院や飲食店、介護施設など14カ所。入院患者や職員ら計75人が感染した三川病院が最大規模という。

 県内でのPCR検査実施人数は県関係機関(県衛生研究所、保健所)8005人、医療機関(病院、クリニック)2万6470人で延べ3万4475人。

30日の県内、新規感染者27人

 県は30日、新たに幼児から90代までの男女27人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。山形市によると、クラスター(感染者集団)が発生した同市七日町4丁目の飲食店「食べ処(どころ)うめくら」では、新たに利用客1人の感染が確認された。累計感染者数は915人となり、900人を超えた。

 新規感染者の内訳は山形市19人、天童市4人、上山市3人、朝日町1人。

 山形市によると、50代自営業男性は「うめくら」の利用客で同店での感染者は計6人となった。男子高校生と女子中学生は、別の同店利用客の同居家族。60代従業員女性はクラスターが発生した同市香澄町1丁目の飲食店「Pub&Restaurant BINIBINI(パブ&レストラン ビニビニ)」の利用客の同居家族だった。

 県と同市によると、このほか幼児から90代までの男女17人は、これまでに感染が確認された人の家族や友人、職場関係者。山形市の30代会社役員男性は隣県の感染者と接触があったことからPCR検査を行い、陽性が判明した。上山市の80代女性は感染した隣県在住の親族が発症前2週間以内に来県しており、接触があった。6人については感染経路を調べている。

 新規感染者27人はいずれも症状はないか重くない。入院患者は98人だが、このうち1人が新たに重症となった。宿泊療養施設の利用は33人、自宅療養は145人。27人が調整中。

 県内の累計感染者数(公表日基準)は、800人に達した27日からわずか3日で900人を超えた。

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