雪若丸ブランド化へ認知度アップが鍵 やまぎん情報研が分析

2021/3/9 10:21

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 山形銀行のやまぎん情報開発研究所は、県産米「雪若丸」のブランド化に向けた報告書をまとめた。2018年に本格デビューした「雪若丸」は県内での認知度が高い一方、全国では低く、「ブランド力の重要な要素である認知度を向上させれば、生産強化にも弾みをつけられる」と認知度向上の重要性を指摘した。

 「つや姫」「はえぬき」の動向と合わせ分析した。「はえぬき」については、本県のコメ作付面積の約6割を占め、おいしく手頃でコストパフォーマンスに優れているため、業務用で全国的に高い支持を得ていると整理。10年にデビューした「つや姫」は品質の高さに加え、ブランド戦略に力を入れた結果、ブランド力が価格の安定化につながることを強く印象づけたと評価した。

 一方、「つや姫」は品質保持のため生産者認定制度を設け、価格維持の観点で戦略的に生産拡大を調整してきたことなどから、作付面積がほぼ横ばい。本県のコメ算出額は作付面積の広い「はえぬき」の取引価格に大きく左右されている。

 こうした状況下、「はえぬき」より高価格帯のコメを目指し投入された「雪若丸」は、優れた食味としっかりした粒感の新食感が特長。子育て、働き盛り世代を中心に、産地銘柄や食味特性、口コミによる評判などでコメを選ぶ消費者をターゲットにプロモーション活動を展開する。

 テレビCMと連動し、毎日10人に「雪若丸」をプレゼントした20年のツイッターキャンペーンでは、1日当たり約1万件の応募があるなど反響を得た。デジタル活用と同時に、米穀専門店には対面の草の根PRで裾野拡大を図り、取扱店からは「雪若丸」への高評価が多く寄せられている。

 だが、「雪若丸」の全国での認知度は19年時点で3割にとどまり、県が掲げる「22年度までに80%以上」の目標とは開きがあり、認知度向上が課題になっている。同研究所は「つや姫、雪若丸、はえぬきの3本柱を定着させることで、質と量を兼ね備えた食料供給県として『米どころ山形』の存在感がさらに増していくことが期待される」とまとめた。

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