山形西高がトリプル受賞 山形で全国初の「AI甲子園」

2021/3/7 21:40
初のAI甲子園で最優秀賞に輝いた山形西高にトロフィーが贈られた=山形市・パレスグランデール

 部活動でAI(人工知能)を学ぶ「やまがたAI部」の県内高校生が活動の成果を発表し合う全国初の「AI甲子園」が7日、山形市のパレスグランデールで開かれ、最優秀賞に山形西高が輝いた。同高は選択課題「ものづくりAI」の最高賞「ものづくり賞」と高校生が選ぶ「高校生賞」を合わせ、トリプル受賞となった。

 11校が出場した。気象実績データを基に指定日の天候を予想する「天気予想AI」を共通課題、実測データなどから運動部の強化を目指す「スポーツAI」とかんながけの上達を目指す「ものづくりAI」を選択課題とし、発表した。

 ものづくりAIは各校が「上手なかんながけとはどんなものか」の分析から始め、それぞれ加速度などに着目し上達を目指したが、山形西高はどの要素を重視すべきかからAIに解析させた。天気予想でも気象データそのものをAIに予測させ、天気を読む手法を選択して高い評価を得た。

 同高は2年の梅津花菜(かな)さん(17)を部長に、2年兼子留衣さん(17)、1年奥山真生(まお)さん(16)の3人で挑戦。「答えがないものを自分たちでつくるわくわく感が、とても楽しかった」「えたいの知れないものというAIの印象が自分たちで使えるものに変わった」「医療面にAIを活用できたらいい」と振り返った。

 このほかスポーツ賞に酒田光陵高、共通テーマ賞に山形東高が選ばれた。経済界やAI・気象の専門家らが審査した。

 「やまがたAI部」は、デジタル人材の育成と人材を生かした地域振興を目指し、金型メーカーIBUKI(いぶき)(河北町)の松本晋一(しんかず)社長が中心になり設立。県内11高校の生徒約60人が参加し、昨年8月から講座や地元企業見学などを続けてきた。活動は産学官金約30の企業・団体でつくる運営コンソーシアムが支える。全国に先駆けた取り組みで、コンソーシアム会長の松本社長は「これから県内全域に活動を広げ、多くの若者にAI学習、挑戦の機会を設けたい」と話した。

 生徒を見守ってきた教諭陣の評価も高く、米沢興譲館高の高橋渉教諭は「自ら課題を見つけ取り組んできた。他校の影響も大きく切磋琢磨(せっさたくま)しており、生徒たちに貴重な成長の機会をいただいた」と感謝していた。

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