期待、不安~新生活控えた県内高校生 首都圏の緊急事態宣言再延長

2021/3/7 09:48
引っ越しに向け、サッカーの練習着を畳む金子達海さん=山形市

 政府は首都圏1都3県に発令している新型コロナウイルス緊急事態宣言を21日まで2週間、再延長した。対象地域で新生活のスタートを予定している県内の高校生は「仕方がない」と冷静に受け止めつつ、期待と不安、決意を胸に明るい春を待ち望んでいる。

 日本大商学部(東京)に進学しサッカー部に入る日大山形高3年の金子達海(たつみ)さん(18)=山形市旭が丘=は、「感染対策をしっかりするしかない」と話し、13日に迫った引っ越しの準備を進めている。

 大学の講義はリモートになる可能性があり、思い描いたキャンパスライフとは違うが、学生寮に入るため「仲間が近くにいる分、1人暮らしの学生よりも恵まれている」と前向きだ。制約が多い中でも「新型コロナに気を付けながら、試合に出られるようサッカーに打ち込みたい。勉強も頑張る」と表情を引き締める。

 亜細亜大都市創造学部(同)に進む鶴岡東高3年五十嵐優海(うみ)さん(18)=鶴岡市温海=は「入試で首都圏を訪れた際、想像以上に人出が多かった。延長は仕方がない」と話す。

 3月下旬の引っ越し前に宣言が解除されれば首都圏で家具を選ぼうと考えていたが、諦めた。荷ほどきも親に負担をかけず1人で済ませる予定だ。リモートでの活動が多くなるため「友人をつくれるように」と寮生活を選んだ。2年次に予定される海外留学も不透明だが「大学生活は自分のやる気次第で変わる。就職活動もコロナ禍で厳しさを増していると感じるので、できることに精いっぱい取り組みたい」と意気込む。

 クラリネットの演奏技術を磨いてきた山形北高3年伊藤拓翔(たくと)さん(18)=新庄市下金沢町=は、進学する東京音楽大(同)で楽器のレッスンに影響が出ないか気をもんでいる。「合奏では他の人の音を聞いて合わせる必要がある。ソーシャルディスタンスをとりつつ両立できるだろうか」と不安を口にする。

 物件探しなどで都内を訪れた際は、感染防止に人一倍気を使ってきた。手すりや券売機に触れるたびに持ち歩いている消毒液を使っているが、「ずっと注意し続けなければならないと思うと気が重い」と漏らす。プロの演奏家を目指しており「狭き門をくぐり抜けるためには強い精神力が求められる。さまざまな経験を通して人間として成長したい」と力強く語った。

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