観光業者ら「トンネルの出口が見えない」 首都圏の緊急事態宣言再延長

2021/3/7 09:43
上杉城史苑のお土産フロア。人の姿はまばらだった=6日午後3時半、米沢市

 首都圏の新型コロナウイルス緊急事態宣言再延長を受け、本県の観光業者などからは影響が長引くことへ懸念の声が上がった。

 蔵王温泉観光協会の伊藤八右衛門会長は「困った。観光産業への影響は大きくトンネルの出口が全く見えない状況だ」とため息をつく。宣言が全面解除されれば移動自粛の動きが緩和され客足が戻るだろう―との期待は打ち砕かれ、「本当に解除されるのか」との不安が現実になった。このままでは全国の観光産業がさらに厳しい経営状況になると危惧し、「せめて本県など感染が落ち着いている地域に限定して、(観光支援事業)『Go To トラベル』を再開してほしい」と切実な声を上げた。

 米沢市の上杉城史苑は例年4月からの観光シーズンに向け、バス旅行の団体予約が1年前から入り始めるが、今年は皆無の状況だ。「団体旅行は秋口までは静かだろうと腹をくくっている」と渡辺直彦営業部長。一方、2月以降は福島や宮城、新潟など近県からの個人客は活発になってきたという。「いかに個人客をターゲットにするか考えている。感染防止対策は万全。早く緊急事態宣言が解除になってほしい」と願う。

引っ越し予約の動きにも鈍さ、異動時期影響か

 一方、コロナ下で迎えることになった年度末の引っ越しシーズン。予約の動きに鈍さもみられ、例年と状況が異なるようだ。ヤマトホールディングス(HD、東京)によると、異動時期を5月以降に変更するなどの対応を取る企業があるため、申込件数は減少。大学ではオンライン形式の講義が導入されていることもあり、今の時期に引っ越しをする学生が減っているという。HDの担当者は「宣言の再延長により、ある程度今の状況が続くかもしれない。山形県の傾向として、県内での住み替えのため引っ越しをする人がいる時期だが、今年はそこまで多くない」としている。

記事・写真などの無断転載を禁じます
[PR]
おすすめニュース

県内ニュース最新一覧

[PR]