二十四節気の啓蟄(けいちつ)に合わせ、鶴岡市の鶴岡公園で5日、「松の胴巻き」を外す恒例の作業が行われた。春の陽気を感じさせる青空の下、わらで編んだこもが次々と松の幹から外された。
同公園では10月の霜降(そうこう)から啓蟄まで、84本の松にこもが巻かれている。この日は市シルバー人材センターの会員6人が2人1組で園内を巡り、手際よく作業を進めた。約30年間携わっているという飯田惣吾さん(81)は「大雪だったこの冬は、木に積もった雪を落とす作業が大変だった。ようやく春だなと感じる」と話していた。
害虫対策として1963(昭和38)年に始まり、現在では城下町の風物詩として親しまれている。
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