多言語同時通訳を介した119番対応訓練 酒田広域消防

2021/3/5 19:35
通訳を介して症状などを聞き取り搬送につなぐまでの手順を確認した訓練=酒田地区広域行政組合消防本部

 日本語が堪能ではない外国人への対処力を向上させようと、酒田地区広域行政組合消防本部は5日、酒田市の同本部で多言語同時通訳を介した119番通報への対応訓練を初めて実施した。東京五輪・パラリンピックの開催や新型コロナウイルスの収束を見据え、外国人旅行者の増加への備えを強化している。

 「火事ですか、救急ですか。日本語は話せますか」。訓練は、日本語が話せない中国から来た観光客の女性が市内で体調不良を訴えた-という想定で取り組んだ。同本部通信指令室で通報を受けた担当者は、通報者を落ち着かせ、回線をつないだまま多言語同時通訳サービス業者に連絡。3者間通話で症状を聞き取り、救急隊に出動を指令した。救急隊は携帯電話で同じサービスに連絡。通訳を介して症状を聞き取り、病院への搬送につなげるまでの手順を確認した。

通訳を介して症状などを聞き取り搬送につなぐまでの手順を確認した訓練=酒田地区広域行政組合消防本部

 同本部では多言語同時通訳を昨年8月に導入。英語、中国語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語など、11の言語をカバーする。コロナ禍で訪日外国人が減っていることもあり、これまで、実際に利用したケースは同月、具合が悪くなった中国人からの通報1件のみとなっている。

 同本部の長堀利幸通信指令課長は「翻訳用のタブレット端末も配備しているが、症状を聞くには通訳を介して母国語で話してもらうことが重要。安全、安心を確保するため訓練を重ね、備えておく」と話した。

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