ワクチン接種、済生館など皮切り 新型コロナ・医療者向け、きょう5日開始

2021/3/5 10:28

 新型コロナウイルスのワクチン接種が5日、県内の約4万人の医療従事者を対象にスタートする。第1弾は感染者の治療を行う重点医療機関8病院で、約1万人の1回目を確保できる見通し。2回目の接種は3週間後だが、具体的な搬入見通しは立っておらず、残る約3万人分についての接種日程も定まっていない。県はワクチンが計画的に入ってくることを前提として準備を進めていく。

 県新型コロナワクチン接種総合企画課によると、3月1日の週と、同8日の週に各5箱の計10箱(9750回分)が届く。1日の週の分は、4日に5病院に1箱ずつ配られた。各病院が院内の診療態勢や看護師の交代制勤務などを踏まえ、接種日程を組む。

 接種が最も早いのは5日午後で、山形市立病院済生館と日本海総合病院(酒田市)。県立中央(山形市)山形大医学部付属(同)公立置賜総合(川西町)の各病院は8日に行われる。

 接種予定者の主な内訳は▽県内全67病院の医師や看護師、委託業者など約2万5千人▽地域の内科や耳鼻咽喉科といった診療所、健診センター職員など約8千人▽歯科診療所の歯科医師など約2700人▽調剤薬局の薬剤師など約2200人▽消防救急の職員約1300人▽保健所関係の職員(感染者の病院への移送、宿泊療養施設のスタッフなど)約700人▽自衛隊や海上保安庁の職員約240人―となっている。

 国からワクチンが安定的に届く見通しが立っていないため、県はこれらの医療従事者の接種について優先順位を検討している。

 病院関係者の場合、勤務先が「基本型接種施設」か「連携型接種施設」であれば、職場で接種を受ける。基本型施設は県立中央病院や日本海総合病院など県内に20カ所ある。ワクチンを保管するディープフリーザー(超低温冷凍庫)が設置されており、数百人から千人超の規模で接種が可能。

 連携型は基本型と連携して接種を進める。基本型施設から冷蔵で移送されるワクチンを使用する。地域医院など70カ所程度を確保した。

 病院関係者以外の医療従事者の多くは、居住エリアの基本型施設か連携型施設でワクチンを打つことになるという。県と県医師会などが具体的な接種場所や日程を調整している。

 同課の担当者は「今後搬入される量や日程が見通せないため、医療従事者対象の接種がいつまでに終わるか現段階で分からない」とし、「人事異動の時期とも重なるため、トラブルがないように調整を進めていきたい」と話している。

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