速度違反、神出鬼没に取り締まり 可搬式装置運用へ

2021/3/4 22:57
県警が導入する、持ち運び可能な速度違反自動取り締まり装置。手前はストロボで、奥がカメラ=天童市・県総合交通安全センター

 県警は5日から持ち運び可能な速度違反自動取り締まり装置の運用を開始する。これまで取り締まりの難しかった幅の狭い生活道路や通学路、山岳道路などで、昼夜問わず神出鬼没に違反に目を光らせ、ドライバーの安全意識向上や事故防止につなげる。4日、天童市の県総合交通安全センターで、県警交通指導課の担当者が装置の設定や動作を確認した。

 県警が2020年に摘発した速度違反は1万2600件と前年から1736件増加した。スピードを出し過ぎてカーブを曲がりきれず、対向車と衝突する事故などが起きている。

 可搬式取り締まり装置は15年度から順次全国で導入されており、東北では本県警が最後。カメラ内蔵の装置を三脚に取り付け、ストロボと共に道路脇に設置する。複数車線にも対応し、通行車両が一定以上のスピードを超えた場合、ナンバーと運転手の顔写真を自動的に撮影し、後日、運転手を警察署に呼び出して違反を処理する。

 従来方式はレーダーで車の速度を測定し、違反車両を誘導して切符を切る。そのため車を止めるスペースが少ない生活道路や通学路などでは取り締まりが難しかった。可搬式装置は三脚が立てられるスペースがあれば運用可能で、狭い道でも車の流れを妨げず、夜間やカーブが多い山岳道路などでも運用できる。

 また、従来方式は速度計測と誘導、聴取と3~5人が必要だが、可搬式装置は盗難や転倒防止の監視役など2人で済み、1人での運用も可能だ。

 4日は技能試験コースで報道陣向けに実演し、車がスピードを上げて通過するたびにストロボが発光した。同課の奥山悟交通指導官は「さまざまな場所で取り締まる。県民の皆さんには標識を確認し、歩行者や他の車に注意して安全運転に努めてほしい」と語った。

 県警は当面、可搬式装置での取り締まり計画をメール配信サービス「やまがた110ネットワーク」で周知する。

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