「はえぬき」は16年産で1ランク下のAに下がり、連続特A獲得記録は22年間で止まった。県は「特A栽培モデル圃場」を各地に設置し、近年の気象変化や地域特性に対応した栽培技術の普及を図ってきた。20年は夏場の天候不順で栽培管理に苦労したが、生産者の努力や力を入れてきた良食味米生産の取り組みが実を結んだ。
「つや姫」はデビューから11年連続11回目の特Aでトップブランド米として安定感を示した。「雪若丸」も本格デビュー以来、3年連続3回目の最高評価を受けた。
吉村美栄子知事は「今後も消費者に高品質で良食味の県産米を届けられるように一丸となって取り組む」とコメントした。
食味ランキングには全国から154銘柄がエントリーし、特A評価は53銘柄だった。本県は県単一産地ではなく、庄内、最上、村山、置賜の4産地から、県やJA全農山形が食味に関する分析などを行って出品産地を選んだ。
◆コメの食味ランキング 日本穀物検定協会が1971年産から実施している調査。協会が選抜した専門の評価員が、複数産地のコシヒカリをブレンドしたコメを基準米とし、各産地の銘柄ごとに外観や香り、味、粘り、硬さ(やわらかさ)、総合の6項目を採点。「特A」を最上級として5段階で評価する。評価に使う銘柄のコメはサンプルのため、実際に流通している各銘柄の食味を保証するものではないとしている。
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