酒田市は2日、映画「おくりびと」のロケ地として注目を集めた同市の「旧割烹(かっぽう)小幡」を改修して整備する観光施設について、レストランの料理提供体制が整わないため今春の先行オープンを見送り、10月上旬の開業を目指すことを明らかにした。
丸山至市長が同日、市議会の代表質疑で答弁し説明した。市交流観光課によると、耐震補強のため柱が想定より太くなるなど調理場の設備に寸法変更が生じたが、新型コロナウイルス感染拡大で首都圏の業者との打ち合わせに支障が出ていたという。
市は施設を運営する事業者と協議の上、万全を図り当初グランドオープンと位置付けていた10月上旬に全館をオープンさせる方針に切り替えた。新たな施設にはレストランのほか、展望室、物販・展示スペースなどを設ける。建物改修は予定通り本年度中に完了し、2021年度は外構や駐車場を整備する。
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