性的少数者への理解、明るく訴え 新庄の高校生ら写真展企画

2021/3/2 16:04
性的少数者への理解を広げる写真展を企画した大山心音さん(右)ら女子高校生=新庄市・ゆめりあ

 セクシャルマイノリティー(性的少数者)に対する偏見をなくし、理解の輪を広げることを目的にした写真展「私たちは特別じゃない!」が1日、新庄市のゆめりあで始まった。企画したのは、同市の女子高校生を中心としたグループ。自らマイノリティーであることを打ち明けた生徒を真ん中に、「誰もが元気に明るく、等身大でいられるように」との思いを込めたパネル約60点が並んだ。

 教室の黒板の前で向き合う女子生徒。2人の間に「+」、1人の後ろに「=●」が描かれている。またトイレの男女マークの前でどちらに入るべきか悩む姿や、手をつないで校舎内の階段を下りる2人組のパネルなども飾った。全体的に明るい表情が印象的だ。

 写真展を企画した「しんじょう・レインボープロジェクト」は2019年5月に活動を開始した。きっかけは、代表の新庄東高3年大山心音(しおん)さん(18)が「自分は男性、女性のどっちが好きか」で真剣に悩み、勇気を出して周囲に打ち明けたこと。支援の輪が広がって、これまでにもゆめりあや同市立図書館などで、性的少数者への理解につなげるパネル展を開いてきた。高校生メンバーは同高に限らず新庄北、新庄南も合わせ20人ほど。活動を見守る大人は約100人という。

 活動を当初から支援する市立図書館副館長の高橋一枝さん(54)は「大山さんの思いが全ての出発点。性に限らずさまざまなマイノリティーを受け入れ、誰もが生きやすい世の中をつくる一助になればいい」と願う。クラウドファンディングで活動資金への協力を呼び掛けたところ、目標額の20万円に到達。さらなる活動の充実を目指している。

 5日に卒業式を控える大山さんは、これまでの活動を振り返り「最初は1人でやればいいと思ったが、うまくいかなかった。友達に話すうちに、協力してくれる人がどんどん増えていった」と笑顔をのぞかせた。

 活動を始めた当初は「女の子が好きな女子は髪を短くするもの」といった思いを抱いていたが、それが偏見だと気付いた。嫌な思いをしたことはないかと尋ねると「『病気なの?』とか『はやりの(タレントの)影響?』とか言われたことはあったけど、活動を通したくさんの人に協力してもらった。取り組んで良かったと思う」と前を向く。

 今回の写真展はカメラマンの小関一成(かずあき)さん(43)=山形市=から助言を受け、殻に閉じこもった印象ではなく、明るい表情や、光の当たり具合などを工夫した写真を多く展示した。

 大山さんはこの春、大正大(東京)地域創生学部に進む。新庄を離れるためプロジェクトに関わる機会は減るが、後輩たちが活動を続けてくれるという。「大学を卒業したら、新庄に戻り、新庄を盛り上げたい」と夢を教えてくれた。展示は27日まで。

●=ハート(白)

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