モンテ、ぎこちない船出 開幕戦白星逃す

2021/3/1 08:27
〈町田―山形〉後半、敵陣ゴール前で競り合う山形のDF野田裕喜(中央)ら=東京都町田市・町田GIONスタジアム

 サッカーJ2は第1節最終日の28日、各地で9試合が行われた。モンテディオ山形は東京都町田市の町田GIONスタジアムで町田と戦い、1―1で引き分け、開幕戦を勝利で飾れなかった。

 山形は昨季同様に4―2―3―1の陣形で、新加入ではMF藤田息吹とMF山田康太の両ボランチが先発入りした。前半は速攻から町田に好機をつくられたが、無失点で切り抜けた。後半11分、相手DFがクロスボールの処理を誤り、オウンゴールで先制。しかし同41分、自陣中央のFKから同点ゴールを許した。

 このほか、J3から昇格した秋田は群馬に1―2で競り負け、相模原は京都に0―2で敗れた。ともに初のJ2は黒星スタート。

 琉球は磐田を1―0で破り、大宮は水戸に2―1で逆転勝ち。千葉は甲府と引き分け、東京Vは愛媛に快勝した。

 山形は次節の3月7日、東京都調布市の味の素スタジアムで東京Vと対戦する。

 【評】山形は試合終盤に耐えきれず、追い付かれた。前半は各選手の連係はかみ合わず。攻撃面はシュート数ゼロと低調。後半11分、FWアラウージョの右クロスからオウンゴールを誘うも、同41分にセットプレーでのマークが徹底されず、得点を許した。

新戦力は存在感、勝ち点1に光明

 【青炎】硬さの見える試合運びだった。シュート3本と攻め込めず、終盤に追い付かれるほろ苦い内容で、2017年以来の白星発進はならなかった。「簡単には勝たせてもらえなかった」と石丸清隆監督。オウンゴールによる1点のみで、攻撃を売りとする山形らしさは鳴りをひそめた。

 本拠地に雪が残り、キャンプ地から開幕戦に臨む山形はスタートダッシュが苦手な傾向にある。過去10シーズンで開幕の勝ち星は一度のみだ。2018年以降は特に複数失点の完封負けを喫しており、指揮官が特に危惧していたデータだ。この試合も前半はシュートなし。ハーフタイムには重苦しい雰囲気が漂った。

 後半11分、FKの跳ね返りを拾ったFWビニシウス・アラウージョ。左足のクロスで相手DFのミスを誘い、オウンゴールで貴重な先制点を奪った。前半から全員の激しいプレスを徹底し勝利への強い思いを感じさせたが、後半41分にFKから失点した。完封勝利を意識し始めた時間帯に隙を突かれた。

 一方で勝ち点を手にしたことは昨季までとは大きな違いだ。MF藤田息吹とMF山田康太を加えた中盤が徐々に安定感を増したほか、失点後に投入されたFW木戸皓貴が最後に鋭いシュートを打つなど、新戦力には存在感があった。在籍4年目のFW南秀仁は「(ボールを失わないように)大事にしすぎた。思い切りやっても良かった」と課題を口にしつつも、「(内容は)悪くなかった」と強調する。14年以来の昇格を目指す戦いは始まったばかり。今後は練習拠点を地元に戻し、初勝利を目指す。

MF山田康、球際も強い

 ○…技術の高さだけでなく、球際の強さも示したのは新加入のMF山田康太だ。「(同じくハードワークが特徴の)町田に負けられないと思っていた」と語るように、闘志を前面に出した。

 MF藤田息吹とともに新加入で先発に名を連ねた。立ち上がりにふわりと浮かしたパスを通すなど、要所で攻撃の起点になった。古巣のJ2水戸で鍛えられた激しい当たりで存在感を示した。コンディションは上々の様子で「1試合やってみて(戦術に対する)全員の理解は深まった。次はいい試合を見せられる」と力強く語った。

消極的な面が見られた

 石丸清隆監督の話 前半は特に自分たちの方がやりたいことをできなかった。(先制後に)追加点を狙うというよりも、消極的な面が見られたことは否めない。交代でパワーを保持するべきだった。山形に帰ることで選手はリフレッシュできる。強いメンタルを持って次に臨みたい。

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