山形-蔵王間に新駅設置を検討 山形市、鉄道利用しやすく

2021/2/28 09:46

 山形市がJR奥羽本線の山形駅―蔵王駅間に新駅設置を検討していることが27日、分かった。両駅間は約5キロの距離があり、中間付近に新駅を設置することで鉄道を利用しやすくし、公共交通の利用頻度を上げる狙い。年度内に策定する市地域公共交通計画に盛り込む見通し。

 市は15年後の将来像を設定。それに向けた2021年度から25年度までの5年間の取り組みを計画に盛り込む。誰もが快適に移動できる環境の構築に向け、公共交通網のビジョン、地域の移動手段を確保・充実するための取り組みなどをまとめる。

 市によると、市内の世帯当たりの平均自動車保有台数は1.53台で、東北6県の県庁所在地で最も多い。一方、市民の移動手段に占める鉄道の割合は1.3%。自家用車への依存度が極めて高く、公共交通の利用頻度が少ない状況が続いており、計画では公共交通へのシフトを打ち出す。

 新駅は市街地南部の新たな交通結節点とすることで、鉄道を交通網の主軸として機能強化するのが狙い。北部の山形駅―北山形駅間、北山形駅―羽前千歳駅間が2~3キロ程度の距離なのに対し、南部の山形駅―蔵王駅間は約5キロある。中間付近に新駅を設置し、さらに市内北部と南部に新たに循環バスを導入するなどして駅とつなぐことで、鉄道を使った移動をしやすくする。

 同市企画調整課は公共交通へのシフトについて、渋滞の減少、環境負荷低減、赤字路線の収支改善などの利点を挙げる。同課の担当者は「新駅の具体的な検討やJR東日本との協議はこれから。ニーズや効果、さらにそれらがコストに見合うのか可能性を検討していきたい」としている。

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