物語性、生活感豊か 山形で県写真展開幕

2021/2/25 23:59
県内愛好家の表現力豊かな作品が並ぶ第55回県写真展。左は県知事賞に決まった斎藤彰さんの「明日へのパドリング」=山形市・山形美術館

 第55回県写真展が25日、山形市の山形美術館で始まった。人間や動物の生命力、暮らしの中の情感豊かな瞬間、移りゆく四季の美しさなどを鋭い感性で捉えた作品が並ぶ。

 出品作2082点を写真家鈴木一雄さん(67)=東京都=が審査し入賞・準入賞・努力賞・入選を決定。これに鈴木さんと無鑑査認定者の作品を加え計469点を展示している。

 入賞作品は、荒波に負けず飛翔する海鳥、朝霧に浮かぶ幻想的な一本桜、吹雪の中の稚魚放流、赤ちゃんを背負って力仕事をこなす母親の姿などで視点や表現力が際立つ。県知事賞(最高賞)は斎藤彰さん(72)=新庄市住吉町=の「明日へのパドリング」で、コロナ禍のさなか、幼い子どもたちがカヌーに乗って生き生きと遊ぶ場面を捉えた。

 初日から多くの人が鑑賞した。写真歴5年ほどの外崎奈奈美さん(84)=山形市南栄町3丁目=は「勉強のため毎年来ているが、感動する作品ばかり。家族の触れ合いを温かく、表情豊かに写した作品に心を打たれた」とにっこり。阿部直美県写真連盟会長は「人物、風景など被写体はさまざまだが、物語性や生活感のある作品が上位に選ばれた。県知事賞をはじめとする各作品は“コロナに負けず力強く生きよう”とのメッセージを発信しているかのようだ」と話した。

 県写真連盟と山形新聞、山形放送、山形美術館が主催し、県と県生涯学習文化財団が共催する県内最大の公募写真展。会期は3月21日までの午前10時~午後5時(月曜休館、月曜休館)。最終日午後1時から授賞式を行う。入賞12作品は本紙3月2日付に掲載する予定。

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