県議会最大会派・自民党が2月定例会に提出された若松正俊副知事(65)を再任する人事案に同意しない方針を固めたことを受け、県内のJAや商工団体の会長らが22日、自民党県連に方針の撤回を求めた。
要請したのは、いずれも先の知事選で吉村美栄子知事を支援した長沢豊JA山形中央会長、平井康博県観光物産協会長、小野木覚県商工会連合会長、佐藤信幸県旅館ホテル生活衛生同業組合理事長。山形市の県連会館を訪れ、職員に口頭で方針撤回を申し入れた。
終了後に取材に応じた長沢氏は「各JA組合長と話し合い要請した。若松氏は農業政策で事務方トップの役割を果たしている」と述べた。副会長の同意を得て申し入れたとする平井会長は「コロナ禍で観光業は事業継続の瀬戸際にある。副知事不在の期間を置いてほしくない」とした。
自民は19日の議員総会で、県と市町村が十分に連携できていないのは副知事にも一因があるなどとして続投案の否決を全会一致で決めた。議員全43人のうち自民は26人を占めており、24日の本会議で否決される公算が大きくなっている。
最上地方町村会(会長・渡部秀勝戸沢村長)も緊急会合を22日に開き、自民県連に「県民の利益を第一に考えた賢明な判断」を求める要望書を送った。
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