失敗もいいさ「選手第一」中学野球 硬式チーム、山形ポニーリーグが全国組織加盟

2021/2/22 09:04
山形ポニーリーグの本格始動に向け、打ち合わせを重ねる(奥左から)五十嵐大輔代表、松井宏次総監督ら=山形市

 子どもの成長に合わせた育成や健全な指導などを掲げる日本ポニーベースボール協会。山形市で結成された中学生の硬式野球チーム「山形ポニーリーグ」が県内で初めて協会に加盟し、活動をスタートさせた。チームでは選手第一の育成理念を掲げ、本県野球界の底辺拡大を狙う。選手を募集中で、2~3月に体験会を開く。

 野球人口の減少に危機感を抱き、子どもが野球を楽しめるようにと、ともに山形市在住の五十嵐大輔代表(40)と、プロ野球・楽天でプレーした松井宏次総監督(36)がチームを発足させた。

 ポニーリーグは育成理念に▽故障しない選手づくり▽全選手が試合出場できるリーグ運営▽保護者の負担軽減―を掲げる。さらに同協会では▽投球数の制限▽怒声罵声による指導・応援へのイエローカード制導入▽試合会場の禁煙化―なども示している。

 スポーツ界は近年、暴力や暴言を根絶する動きが広がるが、まだ指導者や保護者による暴言は多い。また、結果の偏重などで楽しくプレーできないことから野球をやめる子も多く、競技人口減少の原因にもなっている。五十嵐代表は昨年10月、知人を介して仙台ポニー代表と知り合ったのを機に、山形ポニーを立ち上げ、昨年12月に協会に加盟した。

 五十嵐代表は山形南高、国学院大、きらやか銀行で野球に取り組んだ。静岡県出身の松井総監督は東海大、きらやか銀を経て、2009年のドラフトで楽天から育成1位で指名され入団。独立リーグの選手兼任コーチも経験した。ヘッドコーチには元きらやか銀野球部の小野寺貴哉さん(33)が就いた。監督には将来の指導者育成のため大学生を据える。

 練習日は土日祝日とし、練習時間は集中可能な最長3時間に抑える。五十嵐代表は「まず中学生の年代にポニーの精神を広め、いずれ小学生年代にも広げたい」と意気込み、松井総監督は「失敗しても良いから楽しんでもらい、野球をつまらないと思う子を減らしたい」と話した。

近く体験会

 体験会は2021年度に小学5年から中学3年になる男女を対象に2月28日午前9時から、3月6日と20日は午後2時半から、中山町のきらやか銀行室内練習場で。協賛会員やスポンサーも募る。問い合わせは事務局090(8617)9966。体験会はウェブサイトからも申し込める。

 ◆ポニーリーグ 中学生により構成される米国生まれのリーグで、ボーイズリーグ、リトルシニア、ヤングリーグと共に日本中学硬式野球界の主要4団体の一つ。全国で約80チーム、選手数約3千人と4団体の中で最小規模だが、育成理念への共感が広がり、野球人口減少時代にあってチーム数、選手数とも年々増加。選手の出場機会の確保のため、内部に複数チームを持つチームが多い。世界レベルでは3万団体以上が活動し、最大規模。全国大会、世界大会もある。

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