除雪に没頭、車が迫る 県内、重傷事故相次ぐ

2021/2/21 11:04
自宅前を除雪中の女性が軽乗用車にはねられた事故現場。作業の際は周囲への注意が欠かせない=1月29日、大江町顔好乙

 2月も下旬に入ったが、除雪作業時の事故に警戒を緩めることはできない。屋根からの転落や落雪の直撃などに加え、交通事故にも要注意だ。県内では今年に入り、雪かき中に車にはねられ、大けがをするケースが相次いでいる。週間予報には雪マークが残っており、県警は排雪などで道路に出る際は周囲の状況をしっかり確認するよう引き続き呼び掛けている。

 県警交通企画課によると、除雪中の交通事故は先月18日に小国町大滝で、29日には大江町顔好乙で発生。ともに自宅近くの雪かきをしていた高齢女性が車にはねられ、骨盤骨折や脳挫傷などの大けがをした。白鷹町畔藤では先月20日、雪にはまった自分の車のタイヤを掘り起こしていた50代女性が乗用車にはねられ、腰の骨などを折る事故もあった。

 自宅敷地内にたまった雪を処理するため道路に出るケースは多い。作業中はスノーダンプに雪を載せて後ろ向きに下がることがあり、フードや帽子で頭が覆われるなど周囲への注意が散漫になりがちだ。大江町の事故では車がスリップしたとみられており、道路環境を考えながら作業することも忘れてはいけない。

 県警交通企画課の担当者は、除雪中はかがむ姿勢になることがあり、ドライバーからの視認性が下がる恐れもあると指摘。「作業する人は車が通るかもしれないと、ドライバーは除雪中の人がいるかもと、双方が意識を高めてほしい」としている。

 県防災危機管理課によると、今季は転落や落雪、転倒、除雪機のトラブルなどが原因の雪害事故が18日正午現在で176件発生し、13人が犠牲になった。過去5シーズンの2月末現在の死傷者数と比べても、最多だった2017年度の158人を既に上回っている。天気予報では23、24日の両日に県全域で雪が降る見込みとなっており、今後も雪に関する事故には十分な注意が必要だ。

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